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孔明新説2

 張飛に力ずくで連れ去られた若造、今は赤壁にて呉と組み、魏軍と相対あいたいしている。


「孔明殿。火計はいいが、東南の風が吹かぬと味方にも火が回わりますぞ」


周瑜しゅうゆはん、任せとき」


 すぐに祭壇に上がった若造、祈祷しだした。


 やがて


「ん?」

 

 風を感じた海上の黄蓋こうがい、藁を積んだ舟に火をつけ


「火計の開始じゃあ!」


 メラメラと燃え上がる敵の舟――と、同じく燃えるは味方の舟々?


 これに若造、悪びれもせず


「わいって、方向音痴やねーん!」



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