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セミ

「僕さ、ミンミンって鳴くからミンミンゼミなんだ。ニイニイゼミ君もそうだよね?」


「ああ、俺はニイニイて鳴くからな」


 そして、お次は


「ツクツクのじっちゃんもだよね?」


「夏の終焉を告げる、残ってる夏休みの宿題を思い起こさせる、このわしの鳴き声は……まさにツクツクボーシじゃ」


 その隣へも


「アブラゼミさんもだよね?」


 これに、一人羽根に色がついてるこのセミ


「そやねん。アブラカダブラ……」


 これに全員


「嘘こくでね!」



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