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続 ファイター嵐
早くも第8ラウンド
「野郎、スピードが落ちんなあ」
これに全身シューズ跡だらけの嵐
「は、はい」
「こうなりゃ……いいか? 奴は左構え(サウスポー)だから……」
一発のパンチも出さず、ガードに専念している嵐。
(今だ!)
唖然としてるその顔面に、右フック一閃!
ものの見事にひっくり返った相手。レフェリー、カウントも取らず
「や、やったぞ!」
「どこか痛いところは?」
リングに寝そべったままの相手、ドクターの質問に
「ふ、踏まれた右足が」