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斧
「よし、この辺だな」
不敵な笑みを浮かべた男が、サファイアの如き泉の前に立っている。
そして噂どおりに、手に持つ普通の斧を、その中心に向かって思いっきり投げ込んでみた。
「さて、さて」
だが少し経っても、お目当てのものが現れない。
「もう!」
その時、頭上で雁が鳴いた。
元々が猟師の男は、思わず天を仰ぐ。
やがて、再び泉に目を落としてきた彼。その目が大きく開かれた。
知らぬ間に、サファイアがルビーに変わっている――
「よし、この辺だな」
不敵な笑みを浮かべた男が、サファイアの如き泉の前に立っている。
そして噂どおりに、手に持つ普通の斧を、その中心に向かって思いっきり投げ込んでみた。
「さて、さて」
だが少し経っても、お目当てのものが現れない。
「もう!」
その時、頭上で雁が鳴いた。
元々が猟師の男は、思わず天を仰ぐ。
やがて、再び泉に目を落としてきた彼。その目が大きく開かれた。
知らぬ間に、サファイアがルビーに変わっている――
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