37/1177
名探偵シャルロック=ホルムズの結
ほんの少しだけ流れた沈黙、やがて
「あのう、探偵さん? 私、このお二方とは初対面でして」
「そそ、俺もこの二人とは面識がない」
「ああ、あたしも。さっき自己紹介されたばっかりだし」
「え?」
先に驚いたのは後損君のほうだ。
「ホ、ホルムズ?」
「ハッハッハ」
「ど、どないしたん?」
「フッフッフ」
「おいこら、ちゅうねん!」
「ホッホッホ……すなわち、今回の事件は」
「ん? ま、まさか、また?」
「自殺か、もしくは事故死だね」