「二百文字」も積もれば塵となる

似た者同士 キャベツ&白菜編

「自分な、デカすぎて置場所にも困るわな」

「自分の方こそ、丸すぎて転げ回るわな」

「わいって生でも食えるけんど、自分は無理やわな」

「キャベツの漬け物って、聞いたこともあらへんわな」

「わいな、キャベ⚫ンっちゅうのがあるくらい、栄養満点なんやわな」

「そういえば、キャベツって漢字でどない書くんやろな。ここは日本やっちゅうのにな」

　数日後のビニール袋の中――

「所詮こうやって、芯しか残らんわな」

「右に同じやわな」