20/1177
人斬り
俺は「人斬り・宇蔵」と怖れらている侍だ。
狙った獲物は逃さない。
今夜は“越前屋の源右衛門”をやる。
裏で汚いことばかりしている悪党だ。
暗い夜道。
奴を待ち伏せする。
ゆっくりとその前に立ちはだかり、
「源右衛門、観念しろ」
と言いながら、肩から腰にかけて、バッサリ一太刀。
仰向けに倒れ、虫の息の源右衛門。
苦しそうに顔を歪ませ、とぎれとぎれに言葉を吐く。
「ひ…人……」
「ああ、俺は宇蔵だ」
「人……人……
人違い」
え?
俺は「人斬り・宇蔵」と怖れらている侍だ。
狙った獲物は逃さない。
今夜は“越前屋の源右衛門”をやる。
裏で汚いことばかりしている悪党だ。
暗い夜道。
奴を待ち伏せする。
ゆっくりとその前に立ちはだかり、
「源右衛門、観念しろ」
と言いながら、肩から腰にかけて、バッサリ一太刀。
仰向けに倒れ、虫の息の源右衛門。
苦しそうに顔を歪ませ、とぎれとぎれに言葉を吐く。
「ひ…人……」
「ああ、俺は宇蔵だ」
「人……人……
人違い」
え?
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。