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金太郎新説5

「キミも、もう一杯どうぞ」

 相手に注いだ後、とうとう手酌しだした金太郎


「それに比べこの僕ときたら……九州征伐に向かってる途中、岡山辺りでポックリ病死したしね。ほんと情けない」


「そこもまたイタイわな。地味すぎるし、やっば信憑性ありすぎやしな」


「そうだね、運がないにも程がある」


 そう吐き捨てた金太郎、その手酌のピッチが加速している。


「おい? 早すぎとちゃうか?」


「ほ、ほっといてくで」


「おろ? 何気にろれつも」



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