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金太郎新説2
「ま、一杯いけや」
童子、酒を注ぎながら
「キャラ的には、その二人に負けんくらいに立ってるで」
「そうかなあ」
「ちゅうか、浦島の野郎よりは断然上や。ヤツは逸話だけでいきとるわ」
「子供に受けるもんなあ、あの話って」
金太郎、酒の入った猪口に目を落とし
「僕のは、足柄山で熊相手に相撲を取ったくらいしかないし」
「実際には大江山で、この酒呑童子様なるホンマもんの鬼を退治してるっちゅうのにな。世の中、不公平なもんや」
「ま、一杯いけや」
童子、酒を注ぎながら
「キャラ的には、その二人に負けんくらいに立ってるで」
「そうかなあ」
「ちゅうか、浦島の野郎よりは断然上や。ヤツは逸話だけでいきとるわ」
「子供に受けるもんなあ、あの話って」
金太郎、酒の入った猪口に目を落とし
「僕のは、足柄山で熊相手に相撲を取ったくらいしかないし」
「実際には大江山で、この酒呑童子様なるホンマもんの鬼を退治してるっちゅうのにな。世の中、不公平なもんや」
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