171/1177
金太郎新説
ここは黄泉の国。
酒を酌み交わしているのは、金太郎と酒呑童子の二人。
今やすっかり仲良き酒飲み友達である。
何故だか憂いを帯びた顔の金太郎。それを見た童子が
「何や、どないしたん?」
「いやね、つくづく思うんだけどさ」
「何をやねん?」
「この僕って、どう考えても桃太郎や浦島ほどメジャーじゃないなと」
「言われてみたらそやな」
「だよね? 二人とも鬼退治やら竜宮城やら、逸話自体もポピュラーだし」
憂いの原因は、ここだった――
ここは黄泉の国。
酒を酌み交わしているのは、金太郎と酒呑童子の二人。
今やすっかり仲良き酒飲み友達である。
何故だか憂いを帯びた顔の金太郎。それを見た童子が
「何や、どないしたん?」
「いやね、つくづく思うんだけどさ」
「何をやねん?」
「この僕って、どう考えても桃太郎や浦島ほどメジャーじゃないなと」
「言われてみたらそやな」
「だよね? 二人とも鬼退治やら竜宮城やら、逸話自体もポピュラーだし」
憂いの原因は、ここだった――
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。