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邂逅

 ある人と別れた。

 久しき音信不通に、ピリオドを打った格好。


 最初でも二番目でもなく、かなり熟練した後での恋。

 そのくせ、最初のようにときめいた。

 よもやの、思いがけなき出来事。


 過去はもちろん、おそらく未来から見ても一番輝いてた時期。

 磁石のNとSのように、互いに引き寄せあった。


 遠い将来、どんな大雨の中で出逢っても、その顔に気づく。どんな強風の中でも、その声はわかる。


 つくづく思う――貴方のすべてに有難う、と。



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