「二百文字」も積もれば塵となる

親子丼

「今日も懲りずに小畑先生です」

「毎度、大阪小町です！　なんちってな」　

　そしてすぐに

「鶏肉をちっこう、玉葱は櫛形に切って、だし汁や味醂や醤油が入ったフライパンにドボンや。蓋もするんやで」

　そして

「煮えたら、溶いた卵半分を流して百数えんねん。そしたら残りも入れて今度は三十な。で、飯にかけ三つ葉を添え……」

　ここで、カンペに気づき

「何だかまとも？　そんなんいらんやろ……で、血も何も繋がってない親子丼の完成やわ！」