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一寸法師新説4

 こ、声にならん。お、おとんて、血も涙も汗もないヤツやったんかい……ん? おい、チビ。掌で覆ってるその目、笑うてるやないか!


「おとん、それだけは勘弁したって! こんなもんと一緒に暮らしとうないわ!」


「ウェーン! それって、この僕が小さいからなんだ!」


 こ、こいつ、食えんやっちゃな。


「ちゃうわ! 自分の腐った根性がイタイねん!」


「そんなあ……僕って、そんなに腐ってますか?」


 おいこら、そこでおとんに媚びるなって。



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