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AKIKO

「よく、ショウコって間違えられるんです」


 職場の同僚の彼女、歳はかなり下だ。


「ああ、確かになあ」


「でしょ? 昭和の昭だから仕方ないけど」


「ま、良かったじゃん。平成生まれだったら、平子になるところだぞ」


「まさか……でもね、子がつかない方が良かった。恵とか葵とか、何気に洒落てるし」


 そんな彼女、聞くところによると豊富な恋愛遍歴の持ち主らしい。


「そうかなあ? その名前さ、似合ってると思うけどなあ……飽き子って」



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