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ワイン 1

 AはBを憎んでいた、殺したいほどに。

 だがB は、一向に気づいていない。それよりもCを如何に亡き者にするか……こればかりに心を奪われている。

 一方そのCは、A の存在が邪魔でしかたがない。そこにBの真意など届くはずもない。

 

 医療関係に従事するA、躊躇うことなく毒殺を選択した。

 ジムのインストラクターであるB、己に有利な直接的行為しか頭にない。

 そしてメカに明るいC、おのずと相手の車に細工を施すとの結論に至った。



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