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尋問
「凶器は起きっぱなしだし、指紋はキッチリ残したままだし、おまけに相当なる動機までわかってるし……言い逃れなんぞは出来きゃせんぞ!」
とは、お怒りの刑事さん。
「……」
「ま、まだしらばっくれる気か!」
「……」
だが、やがて一変して懇願モードに
「なあなあ、教えてくれってば」
床の上には、一本の血で染まったサバイバルナイフ。そして、その隣には刺殺体……それも二つ。
「ねえねえ、どっちが他殺で、どっちが自殺なの?」
たった今、霧舎巧さんの「名探偵はもういない」を読み終えたばかり……何の関連もありませぬが、ミステリモードになりましたもんで。