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続・シンデレラ新説34

 とうとう、ここで姉が立ち上がり


「うち、もうおかんについていけへんわ」


 それに合わせて妹までも


「いくらグリムっちゅうかてな、えぐすぎやわ」


 そして手を取り合い


「ほな、この家を出るわ!」

「世話になりましたわな!」



 放心状態で、床の靴に目を落としたままの母親ですが、やがて何やら思い立ったようで、部屋を後にしました。



「ただいま!」

 トレメインさんが、仕事より戻ってきました。


「ベ、ヴェラ? 何を熱心に……お、おい!」



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