1092/1177
続・シンデレラ新説24
「このガラスの靴か」
手に取って、つくづく眺めている王子
「よし、御触書だ! この持ち主を見つけたら金一万の報酬とうたうんだ!」
さながら指名手配扱いです。
こちらは一方、トレメイン家。
公約通り、戻ってきたシンデレラに滲みよる二人。
「さっきは、よくも恥かかせてくたわな?」
「ドクゼツ姉さん、恥だなんて」
「ドリゼラや!」
と、そこに
「いっぺんしばいたろか?」
「やめてください、アナブタ姉さん」
「アナスタシアやて!」