「二百文字」も積もれば塵となる

続・浦島太郎新説15

　そこに乙姫様が、一言物申しました。

「これ、お客様に失礼を言うでない」

「し、しかしお言葉ながら、乙姫様がこの男子禁制の城へこやつを呼ばれましたので」

　これを聞いて、目の玉がこぼれかけてる太郎です。

「だ、男子禁制やって？　ほんなら、ここにいる全員……あの亀も？」

　これに答えたのは乙姫様です。

「そのとおりなんです。確かに貴方をここへお連れするのは如何なものかとは思いましたが、そこは亀ちゃんの命の恩人ですゆえ」