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続・浦島太郎新説12

 すでに寝床についてる太郎ですが、これがなかなか眠れません。

 それは宴の興奮収まらぬわけでもなく、この海面布団かいめんぶとんのせいでもなく――実は、つい調子をこいて箸をつけた唐揚のせいだったのです。


「ホンマ、何でフナムシなんて食ったんやろ? もう阿呆すぎるわな」


 所謂、後悔先に立たず、です。


 やがて夜も白々と明けた頃でした。

 体調もすぐれず、寝返りばかり打っている、そんな太郎の耳に聞こえてきたのは


「何や、今の金切声って?」



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