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続・浦島太郎新説2
すぐにその輪を掻き分ける太郎でしたが、はたしてそこには一匹の亀がうずくまっています。
「そんなんしとったらな、そのうち倍返し喰らっでな!」
「そんなことないよーだ!」
「ばーか!」
ガキどもは悪態をついて、蜘蛛の子を散らすが如く逃げていきました。
「ホンマ、親の顔が見たいわな」
吐き捨てた太郎に、亀が頭を下げています。
「どこの方かは存じませんが、有難うございます」
「別にかまへんよって、さっさと海ん中に戻りや」
すぐにその輪を掻き分ける太郎でしたが、はたしてそこには一匹の亀がうずくまっています。
「そんなんしとったらな、そのうち倍返し喰らっでな!」
「そんなことないよーだ!」
「ばーか!」
ガキどもは悪態をついて、蜘蛛の子を散らすが如く逃げていきました。
「ホンマ、親の顔が見たいわな」
吐き捨てた太郎に、亀が頭を下げています。
「どこの方かは存じませんが、有難うございます」
「別にかまへんよって、さっさと海ん中に戻りや」
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