「二百文字」も積もれば塵となる

続・桃太郎新説30

　すぐに八本の足を赤鬼から解いた怪物ですが、それをそっくりそのまま

「うわあ！」

　何と桃太郎に絡めてきました。

　そしてジワジワと絞めつけている、そんな魔の光景に

「お、そうだ！」

　何か閃いた様子の犬が、虫の息の赤鬼へ問いただし

「おい、宝はどこだ？」

　これに相手が

「そ、そこの洞穴の中……」

　これを聞いた犬、すぐにその中へと駆けていきました。

　やがて再び穴より姿を現しましたが、その口には何やら袋らしき物を咥えています。