雨の日曜日
雨が打ち付ける音で目を覚ます。
はがれた布団の隙間から、ほんのりと冷気を感じて思わず身を震わせる。
まだ布団からは出たくない。
少しはだけた寝間着を整えて、身体を横に回す。
スマートフォンで時間を確認する必要はない。目覚ましに起こされることもない。なんて素晴らしい日だろうか。
ベッドから見えるカーテンの向こうに見える町は湿り気を帯びている。
この様子じゃあ外に出かけることは叶わないだろうな。
でもそんな日も悪くはない。
だって今日は日曜日。
一日くらい、ぼうっと過ごしたっていいじゃないか。
布団にもう一度身を包み、そのまま目を瞑った。