百鬼 鎧兜の中
「この国でも鬼の話を聞く
海を渡った先にある国でも
鬼が出たと聞く
西の方では
鬼を討伐する為に
兵士を募ったらしい
しかしだ
鬼の中にも
なかなか話せるやつがいると
儂は思う
どの鬼も
肉に飢え
酒に飢えていると
思えんのよ
そこで提案だ
鬼と会話をして
親交を深めてみよ
そんな微妙な顔をするな
貴様は儂が厄介払いをしようと思っておるのだな?
であれば儂の心を読めば良い
読心術と言えばいいかはわからんが
それくらいはできるであろう?
まあ行くのは1週間後とかで
それでは期待しておるぞ」
そして父上は
甲虫を籠からだし庭に放った