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旅立ち

 時が流れ、ベルは王国の学校へ行った。他の青空学級に居た者たちは自然に農民になったり、騎士、戦士になったりした。

 グラディールは冒険者ギルドに行き、冒険者登録をしようとしていた。親から貰ったお金で冒険者登録をしようとした際に、受付嬢に何度も確認された。グラディールのステータスはどんな職業の者から見て農民の平均値だったからだ。

 しかし、何故冒険者になったのか。理由は二つある。一つは入国時の税が無くなる事、森や様々な場所に行ってもクエストと言っていれば大抵は了承される。

 しかし、冒険者の中にもランクがあり、グラディールは底辺中の底辺。よって、簡易的な採取クエストや奉仕クエストを一週間に一回受諾、完了させなければならない。最高ランクになるとノルマが無くなる代わりに緊急クエストや最高難易度のクエストが現れた場合にはその場のギルドで緊急招集が掛けられ、必ず向かわなければならない。

 よって、最高ランク一個前が丁度いいのだ。三年に一回クエストを受諾し、完了すればいいのだ。どんなクエストでも。

 したがって、現在グラディールは薬草の採取クエストを行っていた。しかし、その採取クエストも街の外で採取するので常に危険は隣合わせだ一般人では。しかし、グラディールにはそもそも魔物が近寄らなかった。

 グラディールは最低ランクのGランクから始まり、採取クエストを受諾しては完了してを一日で五回完了させ、一個上のFランクになった。よって、討伐クエストが解禁された。

 Fランクに上がったことによるノルマは三週間に一回となった。よって、魔王軍との前線の都市フェルシュトスに向かった。もちろん、全力で走って。

 脱兎の如き早さで駆け抜けるグラディールは道中に血の匂いがした。元魔族であるが為に、血の匂いには敏感だった。血の匂う場所に向かうと盗賊らが馬車を襲っていた。グラディールは魔物が襲っていた場合には魔物に加わろうかと思っていたが、人間同士のためそのまま目的に向かおうとしたが、護衛に騎士の一人と目が合ってしまった。

「大丈夫か!?」

 仕方なく、通りすがりの冒険者の真似をするグラディール。盗賊を挟撃するような状態となった。しかし、兵力は騎士が10名中、死者3名、負傷者4名、戦意喪失者1名。盗賊15名全員健在。

 おそらく、盗賊の何段階かに分かれた攻撃により、現在に至ると思われた。

「カモがまたねぎを背負ってやって来たぜ!」

 盗賊の一人がグラディールに飛びつこうとした瞬間に風の圧力によって地面に叩きつけられ、肉塊となった。その後、その肉塊は森の中へと風魔法で押され消えて行った。

 盗賊らはグラディールが魔法使いだと思い、さっきの男の二の舞にならぬよう走って近接戦を挑んだ。

 ダガーを両手に持った盗賊が接近し、乱舞をしようとするも一撃目で腕を掴まれ、運動エネルギーをそのままに首へと運ばれ動脈を切り裂き、大量に出血し倒れた。

 その間に二人目が背後から接近し、ダミーとしてナイフを投擲した。グラディールはそれを死体で防ぎ、死体を投げつけた。そして、死体を指さした。

「バーン」

 死体は爆発し、死体を避けた男の両足を巻き込んだ。その男に近づき、首を引きちぎり盗賊に投げつけた。

 盗賊は生首を蹴飛ばし、怖気づくことなくグラディールに近づく。

 三人が一直線に並び、先頭が目隠しで砂を投げようとした瞬間に胸を貫かれたグラディールの腕に。そして、そこから光魔法のエネルギー弾を使い後続の二人の胴体を貫いた。

 グラディールが腕を盗賊の胴体から抜こうとした時、その男は最後の力を振り絞りグラディールの腕を押さえつけていた。そして、後ろに回った盗賊が切りかかろうとした瞬間、騎士たちが駆け込んだ。

「先ほどは危険な所を助けてもらいありがとうございます!」

「礼を言っている暇があるなら盗賊を捕縛するか、殺せ」

 グラディールは腕を胴体から引っこ抜き、ダガーを拝借し盗賊の足に投げ、移動を出来なくした。そして、不利だと思った盗賊らは逃亡を開始した。しかし、グラディールが見逃すはずもなく、一人の男に先ほどの盗賊の足に投げたナイフを引き抜き、それを投げて肩にあてた。

「砕け散れ」

 グラディールが振り返ると同時にナイフが爆発し、盗賊らを完全に排除した。その際に多くの鳥らしき生物が飛び立った。

「旅の道中、救助ありがとうございます。お礼をしたいのはやまやまですが、今はこの場所から立ち去りましょう。」

 捕縛された盗賊は騎士らの馬車に投げ入れられた。

「私の名はリュースと申します。あなたは?」

「グラディールだ」

 グラディールはリュースが差し出された手を軽く握り、盗賊の入っていない馬車に乗り込んだ。中は負傷者の血で生臭かった。グラディールはギブ&テイクの法則を信じ、負傷者を回復魔法を用いて回復させた。

「先ほどの盗賊の討伐に負傷者の回復まで、いろいろとありがとうございます」

「聞きたいことがあるのだが」

「何ですか?」

「この馬車は何処に向かって、何の目的で君達とあの豪華な馬車は行動しているんだ?」

 リュースは少し考えた後に口を開いた。彼らは現在、前線の二個手前にある帝政国家に帰還中で、豪華な馬車の中には帝政国家を統べる王の娘で、内地の王国の学校が大型休暇のため、帰宅中との事だった。そして、その帰宅道中に盗賊に奇襲からの強襲でさらに、戦局が敵が有利な状態から更に急襲で現在に至る。

 馬車にゆられ、帝政国家グラニューディテールに到着した。

追加投稿ジャー。クソ雑魚ナメクジのまきゆづ。フェイトが楽しいぜー!セイバーでねぇぇぇぇぇ!

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