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緊急事態

 地面に大量のクレイモアが刺さった状態から先に仕掛けたのはグラディールだった。クレイモアを作り出し投擲する。その投擲するクレイモアはやはり爆発する物だった。

 騎士王が避けることは想定済みで、飛んでる途中でクレイモアは爆発した。そして次々と誘爆を引き起こし、会場内は濃い爆煙で満たされていた。その中を気配を探知できるグラディールが地面に突き刺さっているクレイモアを引き抜きながら騎士王に接近し突き刺そうとする。しかし、その攻撃は空を切り地面に叩きつけられた。

 受身をとり、距離を取るがしかし、その距離を一瞬で騎士王は詰め、両拳をグラディールの腹に当たるギリギリで止めて発勁を放つ。

 絶大な衝撃破が腹部を襲う。意識が狩られそうになるもギリギリで耐える。そして、グラディールも同じようにして発勁を放とうとしたが、緊急放送が二人の動きを止めた。

「外壁に大量の魔物の大群が出現!冒険者は直ちに迎撃に向かってください。学生も出れるよう準備をしてください。住民の皆さんは直ちに自宅に避難してください」

 グラディールとその仲間たちはすぐに準備を完了させ、出陣する。そして、騎士王も重装甲の装備に身を包みその中に紛れて出陣した。

 正門には騎士団と冒険者がすでに戦闘準備を終えて迎撃態勢を整えていた。

「敵の戦力は分かっているのか?共有して欲しいのだが」

「さっき偵察隊が出たところだ。だが、騎士王様がきてくれたからには敗北はないな」

 グラディールが後ろを見ると重装甲に身を包んだ騎士王がグラディールたちに引っ付いて行動していた。

 偵察隊が帰還し、敵の軍勢の情報を仲間に次々と拡大させていく。それは、グラディールの耳にも入ってきた。

「なるほど、獣が中心の軍勢か。その中央に人型の姿が確認できたと。恐らく魔族だな。よし遊撃にでるぞ」

「よっしゃきた!」

 ペンドラゴンが気合を入れる。他の二人も戦闘準備を整える。

「私も遊撃にでる」

「貴様も遊撃にでるのか。心強い。出陣するぞ」

 5人全員に風魔法で浮かせて、敵方に向け加速させる。グラディールが先行し、その次に騎士王、エーレ、フェイル、ペンドラゴンの順に行動していた。

 全員が風魔法を使ったホバー移動に慣れた頃に、さらに出力をあげて接近を急がせる。そして、目に映ったのはAランクを優に超える魔獣が多く行軍していた。その中央に一際目立っているのが人間だった。一般人には普通の人間にしか見えないのだが、グラディールには自分の持ちうる魔力とほぼ同等の魔力を備えている人間に見えていた。

「着地態勢を取れ。魔法を切るぞ」

 自分以外の魔法を切る。グラディールは中央の人間に向かって突撃する。騎士王らは着地をとり魔獣と交戦する。

 クレイモアを二本持ちて風魔法を駆使し戦線の穴を突破しながら着実に接近している。そして、敵魔法範囲に入ったのを認識したので薄く魔法結界を張る。

 その時、魔力の流れを感じた。人間の方を見ると火炎魔法の最上位魔法煉獄炎を放とうとしていた。これまでにない危機感を感じたグラディールは魔法結界を分厚くする。そして煉獄炎が放たれる。

 ただ攻撃を食らうのが嫌なので十字斬を放ち、魔法自体を切断しようとする。魔獣を巻き込みながらグラディールに向かう煉獄炎。それと十字斬が衝突する。そこに追い討ちをかけるかの如くクロスエンデを放つ。煉獄炎が八つに切り裂かれ、そこに魔獣を投げつけ消失させる。

 一安心しているときに、もう二発飛んできた。流石にこうも連続して防衛に回るとキリがないので被弾覚悟で突っ込む。そして、彼女に肉薄したときにグラディールは彼女がホムンクルスだということに気づいた。外見は人間だが、その内部が違った。心臓が二個あった。一つは人の持つ生命活動を維持するための物だが、もう一個が彼女が膨大な魔力を保有する謎の解明点だった。

粉砕玉砕!

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