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尚との再会

「ひ、久しぶりだな、花宮。」


何でこんなに普通に話しかけられるのか不思議でたまらなかった。


目の前にいるのは私を傷つけた元同僚の柴田尚。


私は怒りを堪えた。


「お久しぶりです。柴田さん。」


「まあ、そんな固くならないでくださいよ。花宮さん。」


翔は、私と柴田尚の仲を取り持とうとする。


それが余計に私を心地悪くした。


少しの沈黙が続いたあと、


「すまなかった。」


そこにいた客が全員振り返るくらい大きな声で柴田尚が言った。


「ちょっと、やめてください。」


私は咄嗟に柴田尚に頭を上げるように言う。


余計に居心地が悪い。


「すみません…帰ります…」


私は限界を感じて、帰ろうとした。


翔は私を止めようとしたけど、2人とも追っては来なかった。


はぁ。

私は何がしたかったのだろう。

会ったら何か変わるかな、なんて考えていた自分に腹が立つ。


そして、居心地の悪さに耐えられなくて逃げてしまったことを反省する。


「悪いことしちゃったなぁ」


傷つけてきた相手にさえ、そう思ってしまう。


今日は帰って寝よう。

ポテチを無限に食べて、コーラ飲みまくろう!


どこか虚しさを抱えて、まだ昼間の街を小走りで歩く。

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