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ニートに戻りたくない

私は3日間、会社を休んだ。


さすがに会社の人には嫌な顔をされた。

どうせ私の仕事なんて、代わりはいくらでもいる。


3日間のうち、一度しか外に出なかった。

外に出た時も、深く帽子を被り、メガネにマスク、いかにも不審者じみた格好で、すれ違う人たちは皆、私を避けた。


その光景はまるで、何年も前の私の中学生時代を思い出させた。

誰も私に寄りつかない。

私はいないように扱われる。


そんなこと、当時は慣れていたのに、なぜか、今思うと、とても悲しかった。


いつからこんなにも人が恋しくなったのだろう。


ゲームをしても、テレビを見ても、心は沈んだまま動かなかった。


もう、涙も枯れた。


胃も気持ち悪いし、身体は鉛のように重く感じる。


私は人生最期に少しだけ夢を見られたのかな。

神様は意地悪だなぁ。

私はずっと辛かったよ。苦しかったよ。

だけど、耐えてきた…


耐えてきたのにどうしてなの?


もうニートにはなりたくないよ。

私は他の人みたいに、ちゃんと働いて、立派な人間生活を営みたいよ。


ガサガサな声で、いるのか、いないのかもよくわからない神様に訴えた。


変わりたい。

変わりたい!

変わりたい!!

変わりたい!!!




この日は数年前にもらった睡眠薬を飲んで寝た。

久しぶりに続きを書きました。

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