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忘却図書館で待っています  作者: 縁煉水鈴
9/13

緊急事態

お久しぶりです。露はどこに消えたのでしょうか、というくらいに暑いですね。皆様、水分補給や涼しくなる事をして、熱中症にはお気をつけください。

 いつの間にやら長い時間が過ぎてきたする…なぜこんなにも平和に事件もなく平穏な日々が続くのでしょうか!!あの謎の不安は、ただの杞憂だった…と言うことでしょうか。


 「9代目、お呼びだしだ用です」

 「キョーヤですか。ありがとうございます。お師匠様でしょうか?」

 「ああ、そうだ。今すぐに向かってください。緊急案件です。」


 緊急案件?下界で未発見の物が暴走してしまっているのでしょうか?でもまずは向かわないと。


 「イリアス、健一さんが帰ってきたら、お師匠様の所まで来るように伝えておいてください。」

 「分カッタ」



 (ふ〜、深呼吸。お偉い人達もいる大広間だと緊張する。口上忘れないように、噛まないように。)

 「失礼致します。忘却図書館9代目。ただいま到着致しました。」

 「よい、入れ。」

 「失礼致します。」

 「さて9代目よ。緊急事態だ。こちらの世界の本が過去に盗まれた事件は知っているな?どうやら、下界で発見されたようだ。しかし、下界の人間により、禁忌の発動が確認された。処分するように。」

 「それは前代様のあの事件の時の紛失物でしょうか?」

 「ああ。頼む。」

 「先代の名誉挽回の為、この9代目、働かせていただきます。」

 (回りの声が嫌いだ。私のお母様を愚弄する無能な声が…と、思っちゃいけない。これは仕方ないこと。私を守る為のお母様行為がこんな)

 「お前達、少し黙らないか!!まだ話の途中だ!」

 「いえ、私は失礼致します。詳細はいつものように書面にていただければ。」

 「はぁ、分かった。すぐに準備させよう。準備出来次第すぐに向かえ。」

 

 お母様が下界の人と結ばれて私が埋まれた。1度だけ、この世界に来た事があるそうだ。その時、お父様はある人に騙されていた。その人から言われたまま、忘却図書館の中にある1冊の本を盗んで下界に帰った。盗まれた本は、お師匠様によって居場所はすぐに分かった。だが、記憶を封印されていない真っ白の本だった為、お母様もお師匠様も何もしなかった。それが今になって暴走活動を始めた。これは手順を踏まず封印してしまい、暴走してしまった。というのが私の考えですが、下界の者が封印のやり方を知っているとは思わない。ましてや、封印をするための力を持つはずがない。

 「9代目様、お待たせしました。健一ここに。」

 「下界にて緊急事態発生です。すぐに出る準備です。詳細はすぐにお師匠様の使い魔から書面にて届きます。」

 「かしこまりました。すぐ準備に取りかかりましょう。」


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