幕間 僕の名前は…
更新が遅くなり申し訳ない限りです。言い訳にはなってしまいますが、クリスマスと年末年始リアルが多忙になり、友人とも確認が取れず、私も多忙によるストレスで持病の神経系の病気の再悪化となりました。主治医と相談し、現在休養を言い渡されている状況です。皆様も、ご自身の心と体をどうか大切にしてください。
僕は本から生まれた。忘却図書館の本の中から。忘却図書館の本は、人の思いの塊だ。何冊もの本の思いの塊が、僕と言う集合体を産み出した。
僕は9代目様から名を頂く。
この世界では、名を持たない者が多い。それはただの雑魚には必要の無いものだからだ。名を与えられる事は貴重な事。名を与える危険性、それは名を与えた者の力を半分使えるようになる、その者との絶対的な主従関係が結ばれる。裏切る事も、死ぬ事も、主人の命がない限り許されない。
健一
それが僕に与えられた9代目様からの名前。ご本人様にはこの世界のルールを詳しく知らなかった事とはいえ、安易にする事ではなかった。今では気に入っているが、これが9代目様の立場を危うくしてしまう存在である事には変わり無い。
僕の名前の秘密は、9代目様と、キョーヤ、9代目様の上司のみが知っている。
そしてもう1つ秘密がある。名付けられた者は名付け親に恋をする。キョーヤから教わった。この秘密は絶対に知られてはいけない。何故ならこの思いは気付かれてはいけないからだ。
気付かれれば最後。僕はーーーーーーーーーーから。