お仕事の始まり
更新が遅くなり申し訳ございません。
仕事との両立は、やはり難しいですね…
少しずつ頑張って続きを書きます!!
この物語を、完結させたい。
「おい、当主様が来る前に片付けておけ!!」
「どこ行ってた!はやくしろ!」
健一様に案内されつつ現場に向かいましたが、まだ魂の回収中のようです。座れる所があるようなので、そちらで待たせていただきましょう。
「うぅおぉぉぉぉ!!逃げろーー!」
っ?!
突然の爆発…まさか…
「何やっているんだ!!」
「あれ程…!当主様が来るまでに片付けをと…!!」
記憶の暴走…
人間が死ぬと想いと魂と体に別れます。私のお仕事は、その想いを本に閉じ込め、封印、管理、天へと昇華させる事。
ただし、封印は時間と、その場の環境が大切なのです。
想いが強ければ強いほど暴れやすく、弱いほど大人しく。
その場の環境。人間の死に方によっては、想いが弱くても暴走しやすくなります。
今回の場合は、事故。少しでも手段を間違えてしまえば、想いの暴走が始まってしまう。
魂の回収は上手く出来ているようなので、私の出番と言うことですね。
「皆さんお下がりください!!ここからは私の出番です。」
「ここは俺が…」
『デスウォール』
「キョーヤ?!」
「当主様、五分運を。」
キョーヤの説明は今は後です!!今は封印を!!
「イリアス!本を!」
「ウケトレ!」
右手に封印の杖。左手に白い本。目の前には、後悔の想いに飲まれてしまった、誰かの大切な想い。
『想いの果てよ、我に従え。封の誓いよ、解放したまえ。忘却図書9代目の名に従い、今、此処に眠りたまえ!』
この封印の儀式では、封印の杖が変形して、獣のような黒い翼と、鳥のような白い翼の着いたペンになります。そして、その大きなペンに、想いが乗り移り、白い本に書き込まれていくのです。