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用語説明

こまごまとした用語説明。

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【国について】


東泉とうせん:学問に特化した国。彩族(貴族のこと)が力を持つ。西華とは元は一国だった。

  ●そう家:皇族。東泉王家。

  ●家:蒼家に近い血筋。東泉の中枢を担う。

  ●りょく家:紫家と仲が悪い。武門一族。

  ●しゅ家:楽師を多く輩出。出世には興味がない。

  ●とう家:学者一門だが、国政には関わりたくない人間が多いため、彩族の中では下位扱い。

   ※力の差:蒼≫紫・緑≫橙・朱

 〇皇都:泉蒼せんそう。皇族がおり、彩族の都屋敷がある。商人通りはすべて一流で、物価が高い。

 〇領土:蒼州、紫州、緑州、朱州、橙州。

  ●葉紫ようし:紫州の宮都。紫家の州屋敷がある。

  ●しゃ:物語の舞台。紫州の碩都。宮都・葉紫が近い。碩庫がある。代筆屋も何軒かある。

 〇宮都:蒼州にある帝の兄弟一族が住む都。

 〇州都:各州の都。彩族の州屋敷がある。

 〇せき都:学問に特化した都市。碩庫せきこ(図書館のこと)や中等院(中等学校のこと)がある。各州につき四つ。

 〇商都:商業に特化した都市。中等院がある。

 〇市:普通の町。きょう院(初等学校のこと)がある。

 〇村:農村。郷院がある。


西華せいか:武を重んじる国。彩族が力を持っている。元は東泉と併せて一国だった。

  ●青家:皇族。西華王家。

  ●黒家:武に長けた一族。青家に近い血筋。

  ●赤家:書史(文官のこと)を多く輩出する一族。武術は得意でない人間が多い。

  ●翠家:黒家の次に青家に近い。武門系。

  ●黄家:文の方に偏りがち。翠家と縁組が多い。

   ※ 力の差:青≫黒≫翠・赤>黄

 〇皇都:華青かせい。皇族がおり、彩族の都屋敷がある。商人通りはすべて一流で、物価が高い。

 〇領土:青州、黒州、赤州、翠州、黄州。

  ●ぎょう:黒州の商都。玲琳が通った郷院がある。莉市の隣。州都錬黒の南。

  ●:黒州の市。玲琳の故郷。

 〇宮都:青州にある帝の兄弟一族が住む都。

 〇州都:各州の都。彩族の州屋敷がある。

 〇せき都:学問に特化した都市。碩庫せきこや中等院がある。各州につき二つから三つ。

 〇商都:商業に特化した都市。中等院がある。

 〇市:普通の町。きょう院がある。

 〇村:農村。郷院がある。


有藍ゆうらん:西華と東泉の間にある共有地。最高学府である書院と闘院がある。

恪聿かくいつ:西華・東泉の北にある国。王家はれつ家。王都はぜん楂古チョコを始めとした菓子が有名。

泉華せんか:かつての大国。西華と東泉に分かれる形で滅亡した。皇都の名前は有藍。西華と東泉はこの国の文化を元としているので、言語やしきたりなどはほぼ同じものとなっている。


【官位について】


尉史いし:国に仕える官吏のこと。武官は闘尉とうい、文官は書史しょしという名のため、まとめて尉史と言う。昇級試験は数年に一度だが、中級から高級への道は険しく、尉史から師へ昇級するのはさらに大変。

  ●高級官吏:皇都ならびに宮都勤め。州都の長官も高級官吏だが、出世街道からは外れている。

  ●中級官吏:宮都ならびに州都勤め。碩都、商都の長官も中級官吏。

  ●下級官吏:各州の碩都、商都、市勤め。

◎官位:相>(司)>師>尉&史の順で偉い。この官位を取り去った名前が部署名。

 〇官位(武):闘相(大将軍)、闘司(将軍)闘師(統括)、闘衛尉(警衛)闘刑尉(刑罰)、闘器尉(兵器)、闘令尉(記録伝達)、闘作尉(土木建築)、闘吏尉(人事)、闘察尉(監察)

 〇官位(文):書相(宰相)、書師(統括)、書政史(行政)、書礼史(祭礼)、書幣史(貨幣)、書理史(法律)、書令史(記録伝達)、書戸史(戸籍租税)、書器史(器物管理)、書路史(用水建築)、書吏史(人事)、書察史(監察)

 〇官位(皇):宮嗣(成人後の皇子皇女)、宮児(未成年の皇子皇女)、宮師(帝の兄弟姉妹)

        宮侍(宮中統括)、宮紀(宮中風紀取り締まり)

   ※宮侍ならびに宮紀は官吏だが、宮嗣、宮児、宮師は皇族。

  ●碩庫士:碩庫せきこ(図書館のこと)を管理する官吏。要は図書館司書。書令史がなる。


【用語】


彩族さいぞく:色の苗字を持つ貴族。皇族は別格なので彩族とは言わない。当主は年の半分は皇都にある都屋敷にいる。妻子は最初は同行するが、子が郷院を卒業したら完全に州屋敷へ移る(郷院卒業までに彩族としての教育をする)。

皇族こうぞく:帝とその一族。国を治める王が帝。帝の子が宮嗣きゅうし(成人)と宮児きゅうじ(未成年)。帝が決まると、その兄弟だった宮嗣・宮児は宮師きゅうしと呼び名を換え、皇都を出て宮都に個別の屋敷を構える。なお、宮師の子は宮師とは言わず、宮氏きゅうしと呼ぶ。 元藍族で、現在蒼と青に分かれている。


◎宮廷:皇族が住む建物。帝、妃はあいの宮、直系の宮嗣とその家族はすみれの宮に住む。 皇都にある宮廷に住むのは帝とその家族のみで、帝の兄弟として宮師となった者は皇都を囲む宮都へ移動する。

◎役所:書史・闘尉といった官吏たちが詰める建物。皇都ならびに宮都の役所は宮廷を囲むようにして建つ。

◎碩庫:図書館。本はほとんどが写本のため、貴重品となる。碩庫は皇都以外では碩都と言われる都市にしかない。原本はすべて皇都の碩庫に集められ、碩都には写本のみが収められている。


◎代筆屋:人の代わりに書類や申請書、招待状、手紙や恋文などを代筆する筆耕屋。紙を漉くことも当然する。文具店や役所の近くにある。本を写す仕事も請け負う。

筆士ひっし:祐筆。彩族が雇った代筆屋のこと。業務内容はほぼ同じ。大体男性女性複数雇われていることが多い。

◎恋文:彩族の恋愛は手紙のやり取りから始まる。香り、添え物、内容、手蹟、すべてが重要となるので、大抵の彩族は筆士を雇用している。


◎適齢期女性:十八~二十、男性二十五~三十(王家は女性十三~十八、男性十六~二十五)

◎識字率:都市部はほぼ百パーセント、農村部はほどほど。ただし自分の名前や国や土地の名前ぐらいは書ける程度の学問は幼児期にさせられる。


◎院:学校。文系武系それぞれある。寺子屋的な初歩校が「郷院」と言ってほとんどの人間が通う(ただし郷院には彩族院と庶院があり、通学年数が違う)。ここでは手習いと簡単な筆算(生活で使う程度)をする。その後、希望すれば中等院へ進み(ここで体術が追加される)、中でも成績優秀な者は、文系の「書院」か武系の「闘院」へ進むことができる。中等院から費用がかかるが、特進者(成績優秀者)は無料で進めるのが特徴。泉華時代に基礎ができたので、東泉西華両方ともに共通で、書院闘院は両国の境にあって唯一席を同じくして学べる場所である。尚、中等院卒業後になれる官吏は下級~中級。書院闘院を卒業しなければ出世は見込めない。ただし女性の地位はさほど高くなく、女性の高等院卒業生で官吏になれるのは半数ほど。残りは彩族に雇われることが多い。

書院しょいん:有藍にある文系の最高学府。卒業生は「院士」と名乗れる。基本的に五年で修了。就職先はほとんどが高級官吏になり、書史として役所に勤めるが、毎年一定数が彩族に雇用される。

闘院とういん:有藍にある武系の最高学府。卒業生は「院士」と名乗れる。基本的に五年で修了。 就職先はほとんどが高級官吏になり、闘尉として役所に勤めるが、毎年一定数が彩族に雇用される。

◎中等院:商都以上にある院。四年で修了。一応入試はあるが、お金持ちは別枠で入れる。卒業生は「学士」と名乗れるが、庶民以外ではあまり威張れる資格ではないのであまり名乗る人は少ない。郷院より学問が難しくなり、体術や剣術など闘尉となるための専門的な授業も始まる。

郷院きょういん:初等院。庶民が通う郷院と、彩族が通う郷院は別。商家などの富裕層は彩族用の郷院に通える。相当なことがない限り全員通う。庶民院は簡単な筆算や基本的な文字を覚える程度で、二年で修了となる。彩族院は上記の勉強よりさらに高度な授業があり、国や皇族への教育も別枠である。そのため、四年通わなければ修了とならない。


◎単位:1キロメートルは一進しん1メートルは一歩、1センチは一幅ふく。 1キログラムは一錘すい、1グラムは一指。貨幣の単位は銭。 十進法。

◎貨幣:万銭が華紙、千銭が葉紙。百銭が白銅貨、十銭が銅貨、一銭が石貨。


◎服装(男):漢服に似ている。皇族彩族は長衣に筒袴、庶民は裾が腰くらいの短衣に筒袴を穿く。靴は皇族、彩族が絹靴、闘尉が革靴、書史が布靴。庶民は布靴か草鞋わらじ。皇族彩族は苗字の色を上着の色として使う。庶民はそれ以外の落ち着いた色。 髪型は長く伸ばして一つに結んでいることが多いが、庶民は短髪が主。

◎服装(女):漢服に似ている。上衣下裳。皇族彩族富裕層はすべてが長いが、庶民は上着が短く、裙裳と呼ばれるスカートは短い。 靴は皇族彩族富裕層が絹靴、庶民が布靴。農村では草鞋も。皇族彩族は苗字の色を上着の色として使う。庶民はそれ以外の落ち着いた色。 髪型は身分問わず長い。ただ、農村部などは結わずに括っていることが主で、皇族彩族富裕層になると髪型に凝る。

◎官服:官服の色は錆鼠さびねず。上着の色で文武を見分ける。闘尉の上着は藍鉄あいてつ、書史の上着は藍媚茶あいこびちゃ。小指に所属部署の紋章を刻んだ指輪シグネットリングをしている。靴は闘尉が革長靴(短靴の場合も)、書史が布靴。宮侍は絹靴。 闘尉は帯に玉環の他に武器を下げ、書史は布袋を下げる。財布類は懐。 官位と所属部署は帯に下げた玉環や指輪の紋章で見分ける。

◎玉環:級位を表すもの、職格を表すもの、所属部署を表すものの順で下げる。級位の意匠は華で高級が三輪、中級が二輪、下級が一輪。職格は輪っか。玉は級位が瑠璃、職格が黒曜石、所属部署が翡翠でできている。

 〇闘相(大将軍):盾と剣と槍

 〇闘司(将軍):盾と剣

 〇闘師(統括):三匹の虎

 〇闘衛尉(警衛):一匹の虎

 〇闘刑尉(刑罰):虎と剣

 〇闘器尉(兵器):虎と槍

 〇闘令尉(記録伝達):虎と本

 〇闘作尉(土木建築):虎と城

 〇闘吏尉(人事):玉を咥える虎

 〇闘察尉(監察):二匹の虎

 〇書相(宰相):鷹と巻物と杖

 〇書師(統括):三羽の鷹

 〇書政史(行政):鷹と杖

 〇書礼史(祭礼):鷹と星

 〇書幣史(貨幣):鷹と貨幣

 〇書理史(法律):鷹と墨壺と筆

 〇書令史(記録伝達):鷹と本

 〇書戸史(戸籍租税):鷹と稲

 〇書器史(器物管理):鷹と扉

 〇書路史(用水建築):鷹と城

 〇書吏史(人事):玉を咥える鷹

 〇書察史(監察):二羽の鷹

 〇帝:三頭の神獣に宝冠

 〇宮嗣:一頭の神獣(成獣)

 〇宮児:一頭の神獣(幼獣)

 〇宮師:二頭の神獣(成獣)

 〇宮氏:二頭の神獣(幼獣)

 〇宮侍(宮中統括):城と杖

 〇宮紀(宮中風紀取り締まり):城と杖。ただし身分証として縄の玉環を隠し持っている。

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