目覚め
「イファン様あの人間の娘さんとチェリー様の事どうかご説明をお願いいたします」
「まずあの娘は私の番です」
「なんと!それはおめでとうございます。いやはやめでたいですな。このわたくしめが生きているうちにイファン様の番に出会えるとは、大変うれしゅうございます!ですが、チェリー様は?」
「ふむ、チェリーもあの娘の番なのです」
「なんと!!2人の共有の番ですとなっ!はぁ、なるほどなので、チェリー様はこちらにいらっしゃるのですね。かしこまりました。使用人全体にご連絡しておきます。しかし、長老にはどちらがお伝えするのですか?」
「その事ですが。私とチェリーはあの娘の声すら気いたことがありません。そして何よりあの娘が弱っているのは他でもない私達の責任なのです。なので、まず目覚めて名前が分かるまでは私達はそばを離れません。ということに話が落ち着きました。なので、使い魔を使うことにしました。」
「そうでございましたか。かしこまりました、では、番様が少しでも心地良くお過ごしになられるように私達は尽力致します。」
「ありがとうございます。では、私はあの娘のそばに戻ります。何かあれば知らせてください」
「かしこまりました」
頭を下げて主が部屋の中に入るのを確認した爺はスキップしたい気持ちに駆られたがそこは理性で何とか保ち今日はお赤飯だなと気合いを入れて料理長の元へと走った
一方
部屋に戻ったイファンは丁度診療を済ませた医者に内容をチェリーと共に聞いた
「そうですね。傷は直っておりますし。内部にも損傷は見られません。
チェリー様のお話を聞く限りですと。彼女はショックをうけて今も意識を失っているものと思われます。なので、今日中には目を覚ましますよ。なので、ご安心ください」
「ああ、良かった。分かりました。ありがとうございます。」
「はい、では私はこれで失礼します。彼女が起きることがありましたら。ご飯などは少し消化が良い物が良いと思われますので、料理長にお伝えしておきますね」
「ああ、ありがとうございます。頼みます。」
「では、失礼いたします」
パタン
「はー、良かったわー。この子になにもなくて!ああー!早く目を覚まさないかしら」
「はい、私も早くこの子の目を見て話したいです。しかし、私たちは一度彼女を怖がらせているのでまず先に謝罪が必要ですね」
「確かにっ!第一印象最悪だものね!そこはちゃんと挽回しなくちゃっ!」
2人はリアが後は目を覚ますのを待つのみと分かったので、うきうきとしながら、寝顔を見つめ続けていた
そして、夜になり
リアの睫毛が動き「ん?あ、れ あたし死んだ?え?ここ森じゃない?どこ?誰これ?」
と、
昼間の出来事がフラッシュバックしてリアは今自分が寝かされているとても寝心地のいいベットの感触と自分を挟むようにしてベット囲んでいる2人の美男美女さんにあれ?何で自分こんところにいるんだ?という疑問しか、浮かんでこなかった