停戦
チェリーとイファンはリアを連れてイファンの屋敷に運んだ
チェリーの屋敷に運ばなかったのはリアが目を覚ました時に禍々しい部屋の内装に驚かせてしまわないようにとの2人の配慮だった
イファンの屋敷に着き使用人達が出迎えに来たが使用人達は異様な光景に固まった
まず、天敵ともいえるチェリーがイファンと並んでいること
そして、何より目を引いたのは主の腕の中でぐったりとしているリアだった
使用人達の中で様々な憶測が頭を駆けめぐったが
一足先に正気に戻った
この、屋敷の中でも古株の執事が一歩前にでて
「お帰りなさいませイファン様」
一礼をとり屋敷の中へと3人を誘導した
「これから、この者を私の部屋で休ませる。人間を見れる医者を用意してください。後、この子がいつ起きても良いように食事の準備と風呂の準備をしてくれ」
「かしこまりました。では、チェリー様のお部屋をご用意いたします。」
「いえ、私もイファンの部屋に行くからいいわ」
「しかし」
「チェリーの言うとおり私の部屋で大丈夫です」
「かしこまりました。では、準備が出来次第お呼びいたします」
「頼みます」
そうして、使用人達は各自仕事に戻った
イファンとチェリーはイファンの部屋に向かった
「あなたのところの使用人やっぱり驚いてたわね」
「まあ、そうでしょう。何せあなたが居るんですからね」
「ふふ そうね、しかも番が私達2人で1人の番って言ったらさぞかしびっくりでしょうねー」
「まあ、番に関しては理解して貰わないと困りますが。これを今から一族に話さないといけないのが面倒ですが。この子と一緒に過ごすことを考えれば苦にはなりません」
「そーねー私も報告に行かないといけないのね~」ガチャ
2人が話してるうちに部屋につき
まずリアをベットに寝かせ改めて2人はリアの顔をまじまじと見
頬をゆるめた
「ねー、そういえば長老にも報告しないといけないのよね~イファンあたしこの子といたいからあなたが言ってよ」
「私もこの子といたいですし。使いを出しましょう」
こんこん
「失礼します。医者が到着いたしました!」
「入れ」
ガチャ
「失礼しめす。イファン様チェリー様本日はどなたですか?」
「この子を診てほしい。一応私たちの術を掛けたが目を覚まさないのが気掛かりです」
「はい、かしこまりました」
「チェリー私は少し話してくる。この子が目覚めたらすぐに教えて下さい」
「分かったわ。この子の事に関しては今は意地悪しないであげる」
「助かります」
ガチャ
イファンはリアに女性としての配慮として出て行ったが今回呼んだ医者は男だったため。何かあったときの為にとチェリーを残した
また、リアとチェリーの事を執事に話そうと外にでた