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38 序章 全てが壊れて
……何故。
……どうして。
世界は私を裏切った。私は世界に裏切られた。
私をとりまく世界は、手の平をひっくり返すように変わってしまった。
あっさりと、唐突に。
黒が白に変わるように、白から……黒へと変わる様に。
まるで、正反対に。
砂でできた城のようだった。とても脆くて儚い存在。
水面に浮かんだ月のようだった。とても弱くて、頼りない。
あれだけ、長い時間をかけて築いてきた物が、積み上げた全ての物を無視して、あっさりと壊れてしまう。
その様子を見て。
みすぼらしい姿を晒すのみとなってしまった残骸を見て。
私がしてきた事は何だったのかと思う。
絆は無意味で、作り上げてきた物は簡単に壊れる。
全て無駄な事だった。
私は思う……。
私は……。
…………だから世界を壊そうと。
その時、そう思ったのだ。




