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白いツバサ  作者: 透坂雨音
第四幕 マリオネットの踊る舞台
199/516

164 終章 エマー・シュトレヒムの日記



 一ページ目


 新しい世界にたどり着いた。

 私は記録をとっておくことにする。


 追放された私は、異界へたどり着いた。

 私は全てを失ったが、傍には忠実な機械人形だけ残っていた。


 機械人形の名前はクレーディア。

 私の世界のニエ・ファンデに住む毒の魔女の作ったからくり人形だ。


 偶然それを見つけた私は彼女を持ち出し、逃げた。

 研究者としてその世界でやっていけなくなったからだ。


 私には、故意に死のうとしない限り続く、永遠の命がある。

 しかし、だからといってその事実が不安を静まる材料になるはずがない。


 これからの私がどんな場所にたどり着くか分からない。


 孤独にたった一人で過酷な環境に生きるのは、人間には不可能だ。

 だから私は、人形を持ち出した。


 人形は決して主を裏切らない。

 決して黙ってどこかへいなくなったりはしない。


 整備して面倒をみてやれば、与えた分だけ同じ物を、こちらに与えてくれる。

 だから私は人形を大事にしなければならない。


 この世界は、どんな場所となっているのか。


 せめてそれが分かるまでは。



これにて、第四幕は終了となります。

第五幕は一か月か二か月後からの再開になります。


だいたい二月くらいの再開を予定しています。

一幕から四幕までの修正や、改稿、章構成の見直しを予定しています。

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