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Blue Metal !

作者: かもす

テンションがおかしいので観覧注意です。

西暦20XX年…、世界は突如現れた悪魔によって壊滅状態に陥っていた…。

人類は科学と正義の力を駆使して悪魔と立ち向かっていく…。

そして現在…地球は悪魔VSヒーローの世界規模の大戦争になっていた。

そんな中、ヒーローを自称する一人の少年が現れた。


「やい!お前が悪魔か、悪魔じゃない?シルカ!僕、正義の味方ブルーメタルに逆らった事を後悔させてやる!!」


世界でまだ比較的悪魔の侵略が少ないヨーロッパ地域の住宅街。

身長140cmにも満たない少年は自らのことをブルーメタルと名乗った。


「なぁんだこのチビィはァァ?この悪魔、デスカマーン様に逆らってんのかヨォォ!?」


少年ブルーメタルと対峙するのは、黒いフードを被り巨大な鎌を持った悪魔デスカマーン。

普段は賑わっている昼過ぎの住宅街は、この二人しか居ない殺伐とした場所となっていた。


「へんっ、お前みたいなザッコい悪魔なんて、僕に掛かればイチコロなんだよ!大人しく負けを認めやがれ糞オカマヤロウ!」


少年ブルーメタルの挑発に乗ったのか、デスカマーンは声にもならない奇声を上げてブルーメタルにとびかかった。

マンションの窓から見つめる住人達の顔は正しく絶望そのもの。やめろやめろと各々が心配をしていた。


「うぎゃァ!」


案の定ブルーメタルはデスカマーンのタックル(鎌で攻撃しないのは彼なりの配慮である)で地面に強打した。


「ガキ…いやブルーメタル、俺だって無駄な殺生はしたくないんだ。大人しくここから立ち去れ」


以外に優しい悪魔デスカーンにマンションの住人はホッと胸を撫でた。

そしてこれ以上はやめてくださいと思った。

しかしマンションの住人の願いも空しく、ブルーメタルは強打した体を起こしてデスカマーンを睨んだ。


「なにこれ?ぜんっぜんいたくねェェ!お前それでも悪魔?やっぱザコだわ、僕が怒る前にさっさと逃げろよ!?」


あろうことかブルーメタルはデスカマーンを更に挑発した。

心優しい悪魔デスカマーンもため息をついた。

そして声にもならない奇声を上げてぶちぎれた。


「テメェェ!俺様がわざわざ手加減してやったのに…その態度はなんだヨォォォ!?もーいい、モウイイよ!ぶっころす。ぶっころしてぶっころしてぶっころおおおおおおスッ!!」


住宅街に響き渡るような叫び声と共にデスカマーンはブルーメタルに突進した。

手に持った巨大な鎌がブルーメタルの顔を目掛けて振り下げられる。


「俺様だァァ?お前が何えらそうに様とかつけてんだよォォ…。様をつけていいのはなぁ…このブルーメタル様だけだァアアァァァァアアアァ!!」


デスカマーン以上の叫び声とともに、ブルーメタルの体を青いオーラが包み込む。

振り下げられた鎌ははじきかえされ、デスカマーンは後ろに吹っ飛んだ。

何が起こったのかわからないという表情でブルーメタルを見つめる。


「ナ、なにが起きてやがる…!?」


ブルーメタルの容姿は先ほどまでの幼い少年の姿ではなく、青黒い悪魔のような体になっていた。

黒色の眼球に二本の禍々しい角。

その手には自分の身長をはるかに超える巨大チェーンソー。

長くとげとげしくなった青色の髪の毛をふりあげ、ブルーメタルが叫ぶ。


「さぁッテ…ショオオオオオオオオオオタイムだァァ!?よくやってくれタよォ。僕様は相手を限界まで怒らせないと変身できないって言う糞仕様でねェェ!?まッ、ゴミカスオカマ野郎が単純な奴でよかったよ。普段はもっと、手とか足とカヨォもぎとられてから変身しなきゃなんねェかんナァ?さって、僕様のチェーンソーでまずはダルマにでもしてやるよォ…ソッカラいたぶっていたぶってイタブウウウウって。殺してやる。僕様にしては優しいほうだゼェ?感謝しろよゲロカスオカマ野郎がぁぁあヒャッハァァァァ!!!」


巨大チェーンソーの轟音が鳴り響いたかと思えば、悪魔デスカマーンの両腕は既に体を離れていた。

二つの腕が地面にベチョリと落ちる。


「う…ギャアアアアアア!」



デスカマーノの体からは悪魔特有の黒い血が大量に溢れ出ていた。

それを見てブルーメタルはチェーンソーの轟音よりも大きな笑い声をあげる。


「ぎゃはははっはははっはははは!!おいィ?さっきまでの威勢どうした?僕様ぶっころしろよ?あぁ~、お前みたいなチンカスの超超超超ちょおおおおおおう低級悪魔じゃむりかァァ!てゆーか、お前僕様があいてにしたあくまん中でいっちばんよっえーシ!雑魚!ゴミ以下。遊んでもたのしくネェよ」


ゲラゲラと笑うブルーメタルの姿は、悪魔よりも恐ろしく冷酷で残酷であった。


「さって、つまんねーしとっとと殺すかァ。頭だけは僕様の悪魔コレクションとしてもって帰ってやるよ。オメーみたいな悪魔でもコレクションしてやんだぁ?僕様の良心に感謝しろよ?それじゃァ、ばいばああああァァァァアアアアアアアアいぃィ!」


肉を切り刻む音が鳴り響いていた住宅街は、数十秒もしたら元の静かな場所へと戻っていた。


「正義は勝つ!」


少年の姿に戻ったブルーメタルはそう言い残しその場を去っていった…。

マンションの住人は今回も駄目だったか…と悪魔を哀れんだ。


END!

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