表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/43

エピローグ 真実:玲音の過去の苦と今の微笑みと未来の希望

最終話です。

今まで皆様ありがとうございました。

では、本編どうぞ!!

私はとある大学の屋上で下を見下ろした。ここは夢じゃない、現実の世界……この世界に来るのは久しぶりだ。

「キャー」

「やっ、やった!!」

急に下がざわざわし始める。あるものは喜びあるものは涙を流している。今日はこの大学の合格発表の日だ。

私はこの人だかりの中からある人物を探し出す。

「64208、64209、64211……64213!!64213!!あった!!あった、私の番号!!」

「ほんと!?どこどこ!!」

「ほら、あそこだよ。奈美!!」

「ホントだ!!おめでとう、愛奈!!」

「うん、ありがと!!」

無邪気な笑顔を見せる女の子。

―――おめでとう、愛奈さん―――

今の、あの彼女を見て自殺未遂者だと思う人はいないだろう。

彼女は一年間ずっと頑張っていた事を知っている。受かって当然なのかもしれない。

「愛奈さん。貴女を見ていると過去の自分を思い出しますよ」

私は目を閉じて記憶を反芻する。

私も彼女と同じく医者を目指していた。ただし、医者は医者でも、動物の医者だが。

だがある日。動物病院に見学に行った時、事件が起きた。大型犬に注射をしようとした医者を見ていた時、痛がったのか急に犬が暴れだし、拘束をといて逃げ出した。その逃げ出した先に私が立っていた。犬は痛みと怒りで我を忘れていたようで私の足に噛みついた。

すぐに病院に搬送されて、手当てをしてもらい、全治2ヶ月の判断をもらった。

それからだ。その事件がトラウマとなり犬が怖くなってしまった。

獣医にとって致命傷だ。私は頑張って犬に慣れようとしたがそのたびにあのトラウマが頭をよぎり、吐き気を覚えたのだ。

そこに、代々動物病院を経営している家の娘という重圧がかさなり、犬が怖いのに獣医になりたいという矛盾で自分が壊れていき、ついに自殺をしてしまった。

そして、夢見る者(ドリーマー)となり、ユキさん―――ユキ=ドロップ=ユウさんが夢を捕まえし者(ドリームキャッチャー)となった。

しかし、私はその世界でも夢を再認識する事ができなかった。

本来なら魂はその時点で抹消されるはずなのだが、ユキさんの助言により夢を捕まえし者(ドリームキャッチャー)として生存する事になった―――自分の人格を変えて。

過去の自分が嫌になったから。

そんなある日、愛奈さんと出会った。そしていつしか愛奈さんと自分を重ね合わせていた。自殺の原因が似ていた事や自分を作り替えるというやり方に共感したのかもしれない。

でも、彼女は最後の最後で夢を再認識してくれた。

嬉しかった。まるで、過去の私が夢を再認識したみたいで。

だから、彼女の前に玲音として現れた。自分に向き合おうとおもったから……

さて、と。そろそろ仕事に戻ろう。今回の夢見る者(ドリーマー)は骨をおりそうだ。

でも、絶対に再認識させてあげる。私の今の夢は夢見る者(ドリーマー)をきちんと見送る事だから。

愛奈さん。ありがとう。そして……

「本当におめでとう。貴女の未来がいいものでありますように」











一通りはしゃぎ終わった私たちはやっと、大学を出た。その時暖かい風が私を包んだ。

『本当におめでとう。貴女の未来がいいものでありますように」』

えっ?ぱっと、振り替えるがそこにはだれもいない。でも、間違いない。あの声は玲音だ。

私はなんとなく大学の屋上に目をやった。

ありがとう。玲音のおかげだよ。

「愛奈〜!!早く行こうよ!!」

「うん!!今いく!!」

私は先を歩いていた奈美に視線を戻して彼女の元に走り出した。

今まで、本当にありがとうございました。

次話に後書きをかかせていただいてますのでご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ