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真実の語り

今年最後の更新です。

愛奈「結局、年内中に完結しなかったわね」

うっ……来年の2月中には終わってると思うよ……

愛奈「ふ〜ん、頑張りなさいよ」

はい……

「久しぶりだね、お兄ちゃん」

そう言って女の子は微笑んだ。

「美香!!なんで美香が!!」

植木が後ろで騒ぐ。

「ま、待って!!あなたが美香!?えっ、月さんは!?」

「月もボクだよ、愛奈さん」

女の子はあたしを見る。待って、月さんが女の子で植木の妹で美香!?

「どういう事……?」

「あ~あ、完全に混乱しちゃってるよ、二人とも」

「レ、レオン!?」

「ガキ!?」

あたしと植木が同時に驚きの声をあげる。特に植木にとったら急に子供がでてきたのだから驚くのも無理がない。

「ど、どういう事よ、レオン!!」

「う~ん、話すと面倒なんだが……まぁ、いいだろ。3,2,1」

レオンがカウントし終わるとあたしに情報が流れてくる。

話をまとめるとこうだ。あの事件の起こった日、絶望した少女が二人いた。一人はあたし。そしてもう一人は植木美香だった。だが美香はこの世に生存しない存在だ。しかし夢を捕まえる者(ドリームキャッチャー)の力でこの世に魂を縛り肉体を疑似構築した。その姿が月さんだった。そして彼女も夢を捕まえるドリームキャチャーに望み、兄に、植木月に真実を話すということを願い今ここにいる。

「じゃぁ、月さんは……あたしを利用していたんですか?」

「すいません、愛奈さん。でも、ボクはあなたの望みを邪魔はしません。ボクは、すべての真実をお兄ちゃんに話したかったんです」

「そう……ですか」

あたしは言葉に詰まる。あたしが好きになったのも、多分月さん……いや美香さんの計画の一つだったのだろう。

「お兄ちゃん」

美香さんは植木に向かい歩いていく。

「美香……信じられない……」

植木もまたレオンに情報を送られたのか信じられずに目を丸くしていた。

「お兄ちゃん……バカ!!」

彼女が叫ぶとともにパンという音がなる。数秒遅れてそれが植木の頬を叩いたおとだと気付いた。

「美香?」

植木は頬を抑えながらきょとんとしている。

「お兄ちゃんは馬鹿だよ。ボクの為に人を殺して……愛奈さんにも迷惑かけて……ボクは、本当に悲しっかったよ」

「……」

「お兄ちゃん……ボクは、お兄ちゃんを許せない。でも……でも!!」

彼女はそこで言葉を震えさせる。よくみると彼女の頬から涙が伝っているのがみえる。

「ボクの、たった一人のお兄ちゃんだから、嬉しかった。母さん、も、父さんも、死んじゃって、お兄ちゃんが育ててくれて、それで、ボクが病気になって……必死に働いてくれて、いるお兄ちゃんが嬉しかった」

「美香……」

「寂しいな……お兄ちゃんがそんなことをして……」

「美香……ゴメン」

植木のめからも涙が零れ落ちる。

「ホントにバカだよ……愛奈さん」

彼女はあたしの方を向く。目が赤くはれている。

「愛奈さんボクは君の邪魔をする気は無いよ……愛奈さんの好きなようにやって」

美香さんはそう言ってあたしの後ろに向かい植木に背をむけた。

「愛奈……といったかな。君が俺を裁け。すべて受け入れるよ」

植木は立ち上がってあたしの目の前にたった。

「…………」

あたしは黙って彼に銃を向ける。が、その手が震えている。

「何をしているんだい、アイナ。君の好きなようにやりなよ」

「……」

レオンがあたしにささやく。

「さぁ、やるんだ」

植木は悪だ。裁かなければ……

「早く、やりなよ」

じゃぁ、裁いたあたしも悪なの?

「こいつは君の人生を狂わせたんだ」

美香さん……あなたは、それでいいの?それに奈美。奈美は何を望んでいるの?

「さぁ!!殺るんだ!!」

レオンがそう言いあたしは一瞬引き金を引きそうになった瞬間、まるで誰かに抱き締められたかのように体が暖かくなった。

「さっさとしな―――」

「うるさい、うるさい、うるさい!!」

あたしは気付いたら叫んでいた。

「愛奈……さん?」

「レオン、あんた夢を捕まえる者(ドリームキャチャー)でしょ?だったら、だったらあたしの“望み”じゃなくて私の美香を救える医者になるという“夢”を叶えなさいよ!!」

あたしは一思いさけんだ。

「ふっ、正解だよ。アイナ」

レオンがそう言った瞬間世界がぐにゃっと歪んだ。


愛奈「それでは、皆様。来年度もドリームキャッチャーをよろしくお願いします」

愛奈・レオン・美香「よい、お年を!!」

愛奈「って、美香さん!?」

美香「なんか……ツバサさんに一応出とけと言われて」


愛奈「ツバサ……最後まで適当ね」


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