11-9
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舞踏会の最初から出席したアレクサンドラは、もう少ししたら会うことのなくなる友人達との別れを兼ねた時間を有効に過ごしたいと思っていた。
日頃はなかなか近づけないジャスティーヌの傍に近寄れるということもあり、ピエートルとジェームズは少し緊張しているようだった。
もちろん、ジェームズにはロザリンドという決まった相手がいるが、ピエートルにしてみれば、将来王妃になるかもしれないジャスティーヌと親しくなることは、将来のためにも役に立つことと言えなくもなかった。
「あの、もしよろしければ、一曲・・・・・・」
やっとのことでピエートルがジャスティーヌをダンスに誘おうとした時、会場中に『ロベルト王太子殿下の御到着でございます』という声が響き渡った。
「残念だったね、ピエートル。殿下の前でジャスティーヌをダンスに誘うのは賢明じゃないと思うよ」
なんとなく女性っぽい口調のアレクサンドラに、ピエートルが眉をひそめた。
「アレクシス、体の具合でも悪いのか? なんか声も高いし、もしかして、女装でもしてフランツに赤っ恥でもかかせる計画でも立ててるのか?」
ピエートルの女装という突っ込みに、アレクサンドラはドキリとした。
「何を言ってるんだ? 僕が女装? 頼まれたって、フランツの側になんて寄りたくもないね。ピエートル、ジャスティーヌの側に居るからって、緊張して少し飲みすぎたんじゃないのか?」
アレクサンドラがごまかしているところに、アントニウスが歩み寄ってきた。
「これはこれは、アレクシス。ずいぶん長い事お目にかからなかった気がするが、まさか、落馬のせいではないだろうな?」
アントニウスは言いながら、そばにいるピエートルを押しやり、しっかりアレクサンドラの隣の位置についた。
「今日もお美しい」
耳元でくすぐるように囁くアントニウスに、アレクサンドラが文句を言おうとしたところに、ジャスティーヌが口を開いた。
「これはこれは、アントニウス様。この度は妹のためにご尽力いただき、お礼の言葉も見つからないほどですわ。両親もとても喜んでおりますし、あの様に幸せそうな両親の姿、何年も見ておりませんでしたわ。私も、とても感謝いたしております」
ジャスティーヌが礼を言うと、アントニウスがジャスティーヌの方に向き直った。
「これはこれはジャスティーヌ嬢。相変わらずお美しい。ですが、私があなたの美しさを讃えると、すぐにやきもちを妬く従弟がおりますから、注意しなくては・・・・・・。ほら、話していたら、すぐそこに。まるで花に引き付けられる蝶のようですね」
アントニウスが言うと、早足で進んできたロベルトがジャスティーヌの前で立ち止まった。
「ジャスティーヌ」
ロベルトに声をかけられ、ジャスティーヌが前に一歩進み出てお辞儀をした。
「そんな形式ばったことなどもう必要ない。ジャスティーヌ、君に逢えない時間は退屈でこまるよ」
ロベルトは言うと、アレクサンドラとジャスティーヌの間に体を滑り込ませた。
「あの、殿下。本日は、お願いしていました通り、友人のジェームズの事をよろしくお願いいたします」
アレクサンドラが言うと、ロベルトがコクリと頷いた。
「こちらがジェームズです」
アレクサンドラが紹介すると、ジェームズは緊張した面持ちで最敬礼した。
「お、お、おお、王太子殿下におかれましては、ご、ごき、ご機嫌麗しゅうございます。今宵は、お、お目にかかれまして、恐悦至極にございます」
緊張し、足がガクガク震えそうなほど緊張しているジェームズに、ロベルトがクスリと笑みをこぼした。
「君が、アレクシスの話していた将来有望な子爵家の子息か・・・・・・」
「そんな、将来有望だなんて・・・・・・」
予想外のほめ言葉にジェームズが赤面した。
「ところで、どこの子爵家であったかな?」
名乗っていないジェームズにロベルトが言うと、ジェームズは慌てて背筋を伸ばした。
「大変失礼いたしました。スタール子爵家三男、ジェームズ・ヴェルトナーと申します」
「ああ、そうであったな。アレクシスの親友の一人、スタール子爵家のジェームズであったな」
ロベルトは満足そうに言った。
「殿下、ジェームズはイルデランザの言葉に明るく、今後の貿易交渉のお役に立つかと思います」
アレクサンドラはジェームズの売り込みを続けた。
『ほう、君は、我が国の言葉を話すのかね?』
すかさずアントニウスが自国の言葉で話しかけた。
『は、はい。幼い頃から、イルデランザとの今後の友好関係の為にと、イルデランザの言葉の勉強を祖母に勧められました』
『すごいですわ、ジェームズ様。イルデランザの言葉が堪能でいらっしゃるのですね』
ジャスティーヌが嬉しそうに会話に加わった。
『祖母が、イルデランザの出でしたもので』
『そうでいらっしゃいましたね』
『ほう、どちらのお家かな?』
『ゴークンフェイド伯爵家でございます』
『南方のお家だな』
『南といっても海からは離れており、キュウリやズッキーニ、西瓜などの瓜科の畑で有名な田舎だと教わりました』
『イルデランザでは、瓜科の野菜はなくてはならない物だから、一大産地として有名だよ』
『自分は、一度も訪ねたことが無いのです。祖母は駆け落ち同然で祖父に嫁いだそうで、ゴークンフェイド伯爵家とは縁を切られておりまして』
『マリー・ルイーズ様のご結婚が成立するまでは、世紀の恋と社交界で知らぬ者の居なかった大恋愛でしたわね』
『そうか、でも、君がロベルト殿下の重臣になれば、凱旋も夢ではないだろう』
『そんな、滅相もございません。私のような身分の物が殿下の重臣などと』
『忘れてはいけないよ。君は、ジャスティーヌ嬢の縁であるアレクシスの親友なのだろう?』
『は、はい!』
『では、常に殿下に誠実であることだ。殿下は誠実な人間を好むからね』
『はい、そのように致します』
しばらく、三人だけでのイルデランザの言葉での会話が続き、ロベルトの顔が飽きたとはっきり物語るころ、アントニウスが慌てて会話をロベルトに振った。
「確かに、彼のように我が国の言葉に堪能な担当者であれば、ことはスムーズに進むかもしれないな。ロベルトもいずれ国王になるわけだから、その時に、このように有能な部下がいれば貿易交渉がスムーズに進むだろう?」
突然話を振られ、ロベルトは仕方なく堅苦しい政治の話に戻ってきたが、顔は早くジャスティーヌと踊りたいと物語っていた。
しばらく会話を続けた後、やっと堅苦しい話を切り上げたロベルトは、ジャスティーヌの手を取りダンスフロアーの中央へと進んだ。
ロベルトとジャスティーヌの優雅なダンスを見ながら、アントニウスがアレクサンドラの耳元で囁いた。
「きっと、アレクサンドラ嬢も、ジャスティーヌ嬢に負けないほど優雅にダンスを踊られるのでしょうね」
それは、アレクサンドラにとって脅迫のようなものだった。
やっと、ヒールでの動きに慣れてきたとはいえ、未だに女性ステップと男性ステップを途中で間違い、気付けば父をリードしようとして咳払いされ、慌てて女性ステップに戻ろうとしては、父の足を踏んだり蹴ったりするというのが現実だ。それをジャスティーヌに負けないくらい優雅でしょうなどと言われると、アレクシスの姿なのも忘れて背中を冷たいものが流れていき、顔が蒼褪めていく。
「いや、アレクサンドラは、ジャスティーヌ程ダンスはうまくありませんよ。踊ったことありますが」
フォローのつもりで言ったのだが、アントニウスはじっとアレクサンドラの事を見つめた。
「やはり、社交界デビュー時の最初のダンスは、皆の注目を浴びますから、ステップを間違えないことも重要ですが、パートナーと踊り慣れていることも重要です。そうだ、アレクサンドラ嬢に、近々、ダンスの練習のお相手をしたいと、そうお伝えください」
『お伝えください』とは言うが、基本アントニウスの言葉は、アレクサンドラに命令するもので、その行使力は今や父よりも強い。逆らうこと自体が許されないのだから、強制以外のなにものでもない。
「きっと、アレクサンドラもダンスの相手が伯爵だけでなくなれば、ダンスの練習にも張り合いがでるかもしれませんね」
アレクサンドラが他人事のように言うと、アントニウスが微笑み返した。
「最近は、ずいぶんと素直になったようだね。やっと、自分の立場を理解できたと言うべきかな?」
アントニウスがアレクサンドラにだけ聞こえるように囁いた。
「毎日、ダンスに淑女としての立ち居振る舞いの練習でクタクタですよ」
アレクサンドラも囁き返した。
そこへロザリンドが姿を現し、ジェームズ、ロザリンドを交えた会話が始まり、全ての計画がゆっくりと確実に進んでいった。
ジェームズとロベルト、それにアントニウスが親しく過ごしているのを見たロザリンドの父ジルベールは、その様子を最初は遠くから探っていたが、段々に近づき、最終的にロベルトに声をかけられるに至った。
ロベルトから、ジェームズは将来有望で、いずれイルデランザとの貿易に関わるポジションに推挙するつもりだという話を聞き、ジルベールは驚くとともに、ロベルトからジェームズとロザリンドを引き裂くのは、自由恋愛の国であるエイゼンシュタインの王子として推奨できないと、娘の幸せを考えるなら、将来有望なジェームズを子爵家から養子に貰い、後継ぎとする方が望ましいと勧められ、しぶしぶながらジェームズとロザリンドの交際を公式に認めることにした。
ロベルトにも言語能力を認められ、恋人であるロザリンドとも引き離されないことになったジェームズは、思わずアレクサンドラに抱き着こうとしたが、アントニウスにブロックされジェームズは空を掴むことになった。
それでも、二人の幸せそうな姿に、アレクサンドラは笑みを浮かべて二人の幸せを祝った。
幸せな二人とジルベールが去っていき、残されたアレクサンドラにアントニウスは『外で涼みませんか?』と誘ったが、アレクサンドラは頭を横に振った。
「今晩は、アレクシスとしての最期の舞台です。だから、今晩は最後までアレクシスで居させてください」
アレクサンドラがきっぱりと言うと、アントニウスは何も文句は言わなかった。
「アレクサンドラ嬢と踊れる日が楽しみです」
アントニウスの言葉に、アレクサンドラは再びロベルトと広間の真ん中で蝶のように優雅に踊るジャスティーヌを目で追った。
本当なら、同じ男性と続けて踊るのはマナー違反だが、何事も好きに出来るのが王太子の特権だ。
いつか、自分もあんな風に美しく踊れる日が来るとは、アレクサンドラにはちっとも思えなかったが、いつもは内気で控えめなジャスティーヌが、ロベルトに手を取られると、ああして堂々と立派に踊れる姿を見る度に、愛の力はすごいなとアレクサンドラは思うのだった。
(・・・・・・・・いつか私にも好きな人が出来たら、あんな風に、立派なレディとして、堂々と踊れるようになれるのかな?・・・・・・・・)
アレクサンドラは一人心の中で思ったりもした。
しばしの間、ジャスティーヌをロベルトに預け、アレクサンドラは悪友たちとサロンに移動した。
「いやあ、アレクシスのおかげで、もう凄い効果だよ。ロザリンドの父上にも認められたし、殿下にも親しくしてもらえたし。これからも、よろしく頼むよ」
ジェームズの言葉に、アレクサンドラはグラスから顔を上げた。
「実は、実家に戻らないといけないんだ」
アレクサンドラの言葉に、ジェームズが目を剥いた。
「どういうことなんだよ、実家に帰るって!」
「そうだよ、アレクシス。突然どうしたんだよ!」
ピエートルも言うと、アレクシスの肩を掴んだ。
「最初から知ってるだろ。僕は君たちみたいな貴族の生れじゃないんだ。一度実家に帰れば、もう、社交界には顔を出せなくなる」
アレクサンドラは寂しそうに言った。
「いや、だって、アーチボルト伯爵家の跡取りはどうなるんだよ? アレクシスが跡取りになるんじゃないのか?」
「そんなことは伯爵が認めないよ。だから、みんなとこうして会うのも、これが最後になる」
アレクサンドラの言葉にジェームズが目を剥いた。
「おい、結婚式には出席してくれるんだろう?」
気の早いジェームズの言葉に、アレクシスは頭を横に振った。
「本当にすまない。急いで帰らないといけないんだ。家業が傾いてしまってね」
「でも、時には、戻ってくるんだろ?」
ピエートルも食い下がった。
「いや、これで本当に最後なんだ。貴族でもない僕が、こうして社交界への出入りを許されていたのは、アーチボルト伯爵家に滞在している間だけの特例だから。ジェントリーならまだしも、僕はアッパーミドルの出だから、家業の状況によっては、今後のことも分からない身の上なんだよ。今まで、こんな僕と親しくしてくれて本当にありがとう。皆には感謝してるし、本当に嬉しかったし、楽しかったよ」
アレクサンドラは言うと『親友たちに』と乾杯の音頭をとった。
二人に別れを告げ、アレクサンドラはサロンを後にした。
貴族の社会にはいろいろな決まりがあり、なかなか思うとおりにならないことが多い事は二人もよく知っている。だから、なぜアレクシスが養子としてアーチボルト伯爵家に迎えられないのかなどと言う、野暮なことを訊く二人ではなかった。
「アレク!」
アレクサンドラの姿を見つけたジャスティーヌに声をかけられ、アレクサンドラはジャスティーヌに歩み寄った。
「お別れを済ませて来たよ」
アレクサンドラが言うと、ロベルトが不思議そうな顔をした。
「アレクシス、どこかへ行くのか?」
「いえ、実家に帰るんです。伯爵のところに、長くお世話になりすぎましたから」
アレクサンドラの言葉に、ロベルトが驚いてアレクサンドラの事を見つめた。
「もうすぐアレクサンドラ嬢も正式にデビューするというのに、王都を去るというのか?」
「はい。左様でございます、殿下」
「アントニウスは、随分とアレクシスを気に入っていたと思ったが、止めないのか?」
ロベルトが困惑したように言った。
「確か、父君がご病気だとか、そうでしたね?」
アントニウスのフォローにアレクサンドラは頷いた。
「そうです。なので、大人しく実家に戻ります」
「そうか。じゃあ、お父上のご健康を祈ろう」
ロベルトは言うと、アレクサンドラに微笑みかけた。
大人げないと言えば大人げないが、アントニウスはロベルトが微笑みかけたのが気に入らず、すぐに二人の間に割り込んだ。
「アレクシス、都を離れる前に別れの一杯を交わそう」
アントニウスに促され、アレクサンドラはアントニウスと共にサロンに戻った。
「アレクサンドラ嬢のデビューを祝して。それから、アレクシス、君の旅立ちに」
「あなたとの出逢いと別れに」
アレクサンドラは半ばやけくそになりながら、グラスを掲げてアントニウスと乾杯すると、一気にグラスを空にした。
「こうして、君の素晴らしい飲みっぷりを見ることができるのも今宵が最後か?」
アントニウスが残念そうに言った。
「ええ。そうです。明日の午後には王都を発つつもりです。ですから、今宵を限りに、エイゼンシュタインの社交界からアレクシスは姿を消します」
アレクサンドラは言うと、お代わりを注文した。
「名残惜しい気もしますが、私は、やはりアレクサンドラ嬢と過ごす甘い時間の方が楽しみですね」
アントニウスはグラスの中のブランデーをくゆらせながら言った。
「男に興味のないあなたには、深窓の令嬢をモノにするのは楽しみでしょうね。誰も触れたことのないアレクサンドラ嬢を難なくその手に入れようというのですから、山ほどの出費も惜しくないほどで、笑みも止まらないでしょう」
アレクサンドラは言うと新しいグラスを再び空にした。
「さあて、そんなに簡単に行くかどうか、怪しい物ですがね」
アントニウスは言うとブランデーを飲み干した。
(・・・・・・・・目の前にいるアレクシスと過ごすのは今宵が最後・・・・・・・・)
考えると、アントニウスは言葉にならない寂しさを感じた。
「自分はホールに戻ります」
アレクサンドラの言葉に、アントニウスは頷くと、二人は再びホールに戻り、ジャスティーヌとロベルトに合流した。
「ああ、アレクシス。いまジャスティーヌと話していたのだが、今夜は私がジャスティーヌを送っていく。だから、君は一人で帰ってもらいたい」
ロベルトの言葉に、ジャスティーヌが心配そうにアレクサンドラを見つめた。
「わかりました、まだ、別れの挨拶を済ませていない方々もいらっしゃるので」
二人が相思相愛と分かったアレクサンドラは、大人しくロベルトの提案に賛成した。
「アレク、ごめんなさい。私、少し踊り疲れてしまって」
「いいよ、ジャスティーヌ。殿下が送ってくださるなら、安心だから」
アレクサンドラに見送られ、ジャスティーヌはロベルトに付き添われて会場を後にした。
二人を見送った後、しばらくすると、アレクシスが都を離れると聞いた友人達が次から次へと別れの挨拶を言いに集まってきた。
侯爵家の嫡男から準子爵家の当主、騎士爵から夫人達、入れ替わり立ち替わり、別れの言葉を交わしてはアレクサンドラとハグを交わす男性陣にアントニウスは片っ端から決闘を申し込みたくなるほどやきもちを妬かされ、手袋の上からアレクサンドラの口付けを受ける夫人達を全て追いやりたくなる程、アントニウスはアレクサンドラを独占したい自分の気持ちを抑えつけられず、いっそ目にしなければと離れようと思っても、次は誰がアレクサンドラにハグをするかと思うと、そばを離れることが出来なかった。
すっかり華やかさを失ったパーティーの主役のようになってきたアレクサンドラは、主催者に申し訳ないので、慌てて謝辞を述べて舞踏会を失礼することにした。
(・・・・・・・・さようなら、アレクシス。もう、私がアレクシスに戻ることはない。明日からは、私はアレクサンドラ。殿下の見合い相手の一人で、深窓の令嬢。エイゼンシュタイン社交界がデビューを待ち望むアーチボルト伯爵家の次女・・・・・・・・)
馬車の中で考えると、アレクサンドラは目を閉じて静かに涙を流した。
アレクシスである事に未練が有る訳ではなかったが、この先の未来が決して幸せなモノでないことは想像がついていたし、アントニウスに従うだけの未来しか待っていないことが悔しかった。
(・・・・・・・・僕がもっと利口だったら、コルセットをしたくないからとか、ドレスを着たくないから男になりたいなんてバカなことを考えたりしなかったら、こんな事にならなかったのにな。こういうのを自分で撒いた種を自分で刈り取るっていうんだろうな。でも、絶対にジャスティーヌの幸せと、アーチボルト伯爵家の名誉だけは傷つけさせない。例え、相討ちになっても、この二つは護ってみせる!・・・・・・・・)
アレクサンドラは堅く心に誓った。




