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彼女のバグ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

どうやら今回はケーキだった様です。

ご飯からお菓子の変化に気がつくと、悪化したんだと知りました。

一ヶ月の大半を偏食で補う。底なしに食べる時もあれば、口に入れた途端、口を押えてトイレに駆け込む事もある。暑い日にも関わらず『寒い』と身を震わす。寒い日にも関わらず、薄手の服を着て伸びている。気が立った時はやや理屈っぽくなる。そんな、同居人の話。


今日も今日とて偏食が凄まじく、ジャンクな物を口に詰めている。一週間前と全く同じメニュー。正統派ハンバーガーに、ポテト大盛り。ドリンクLサイズ。飽きないのかと疑問に思う。

私はそんな彼女を黙って見詰めながら、頬杖を着いた。

「君の事って……よく分からない」

「何処が? 好き嫌いも、趣味も、性格も、結構分かりやすい部類だと思うけど」

残ったポテトをリスの様に口に入れながら、彼女は死んだ目でそう答える。アンニュイなのは何時もの事。決して不機嫌な訳では無いのだと、彼女直々に話された。

「強いて言うなら、生体……かな……。今も偏食凄いし、朝も寝汗掻いてたし、最近は少し理屈っぽいし……」

「もしかして心配してくれてる?」

表情には出ないが目には出る。今も目を見開いて、ポテトを食べる手を止める。

そりゃ心配である。一般的な人間と少しズレた行動は、何か重たい病気を隠しているような気がする。それを上手く自分の中で取り持つ為に、苛立っているのかと勘ぐってしまう。

「……うーん……。病気じゃないよ。ただ、周期的に半月ほど、自律神経がバグるんだよね」

「病院行きなさいよ!!」


朝起きた時、自分の布団が冷たい事に気が付いた。季節は春で気温差もそれなりにあるが、そこは恒温動物である。寒けりゃ自分で体温調節ぐらいする。が、今の私にはそれが出来てない。

隣で眠る彼の寝顔を見る。居心地が良いのか、まだ安らかな寝息を立てている。

今日は何処へ出かけようか? お昼な何にしよう。そう思って浮かんだのは、昨日食べたばかりのハンバーガーだった。一昨日も、昨日も、ずっと口に入れたくて仕方がない。凄まじい偏食が私の身を襲ってくる。バグってる。何もかも。

そこである事に気が付く。あぁ、もう少しなんだと。もう少しでこの苦しみが終わるのだと。

「起きてたの?」

「起きてたよ。今日の予定考えてた……くしゅっ」

やはり寒い。自分の肌に触れてみると、その冷たさに口を噤む。

「やっぱり病院……」

「大丈夫だよ。もうすぐ元に戻るから。迷惑掛けたね」

男の人は、分からないよね。しょうがないよ。

もうこのネタは何度も擦って来たので、深い説明は割愛です。

単純に生理前の症状ってだけなので。

人によりますよって事だけ知って欲しいですね。


お互いがお互い、言い方キツめなのは長い付き合いだから。

二人とも気にしないし、サラッと流せる関係です。

男の人がこれを理解するのは本当に難しい。

けれども理解する必要なんかないですよ。

『あ、そうなんだー』程度で良いんです。


ガチでやばいと思ったのは、偏食の方向性が、辛うじてご飯だったのが、お菓子になったこと。

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