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落ち葉を集めて

作者: 檸檬

彼岸から黄色の菊一輪が

明るく灯るように

まだ咲いて




寒いと曲がりやすいこの芯は

真の情熱だけを必要とし





あの時感じた直感は

まちがっていなかった

人を愛しえる人と





空っ風

裏と表の優しさが

カラクルと舞い上がり

みだれおち




妬けてきた七輪で膨らむお餅と

焼けぼっくいであたたまる冬




この道に迷いなき日が来るかと

独り言が増えた冬

写経を習いたい昨今かな




私の眼鏡が曇らないように

この冬は君という寒空のもとで

星を浴びよう




痛みさえ

真っ黒な君の毒が効き

何故だか私の心は光で一杯だ




小さき秋の鳥達の

たてた水面のさざ波が雲を動かす




落ち葉集めて

いくうちに君への歌が浮かぶ

よ夕日に照らされ



四温の日

夕空は優しい紫、

十二単の重なりかな




白い約束に守られたような

夜の砂漠に光るシリウスよ




現実に落ち込んだ日は

強く君を思ってしまうよ

わかってくれる




武装して心に血を流すより

誰かを思い涙流したい




毎夜事

言葉だけが二人をつなぐ星座に

みえた奇跡に逢う


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― 新着の感想 ―
[良い点] どれも、近づく冬を感じながら、自然の中にあるぬくもりと、心に灯る明かりをみつけていくような言の葉の一つひとつが、とても印象的です。 一つめで、黄色の菊一輪がまだ灯るように咲く様子が、目に…
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