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今年も彼女ができなかった  作者: 落川翔太
8/8

8.


それから、六日が経った。十二月三十一日。大晦日である。

 今年も、今日で終わる。その年の一年はあっという間に過ぎて行ったように司は感じた。

 今年も彼女ができなかった。司は少し残念に思った。

 けれど、今年、司には新たに友達ができた。しかも、女友達である。

河合朱莉だ。

司は彼女のことが好きだった。クリスマスに司は彼女に告白したが、結局、彼女と付き合うまでには至らなかった。けれど、同僚や知り合いだった彼女と「友達」という関係になった。友達になっただけいいのではないかと司は思った。

 年が明けて、元日に司は高校の友人の井上と橋本と三人で鎌倉へ初詣に行くことにした。

 午前十一時頃、鎌倉駅に着いて、三人は小町通りを抜けて、鶴岡八幡宮つるがおかはちまんぐうへと向かった。

 そこへ着くと、新年ということもあり、たくさんの人たちで溢れ返っていた。

 司たちは、早速、そのたくさんの人たちの列へと並んだ。それから、少しずつ前へと進んだ。階段を上がって、いよいよ本堂までやって来た。

 賽銭箱の前まで来て、司はご縁があるようにと財布から五円玉を取り出し、それをそこへ投げ入れた。その後、司は一度お辞儀をして、手を叩く。

「今年こそ彼女ができますように」

 司はそうお願いをした。

お読み頂き、どうもありがとうございました。

こちらの作品は、実は去年の12月に書き上げたものでした。作品の中に、クリスマスの描写などもあるため、今年の12月に投稿予定を考えておりました。無事に12月に投稿はできましたこと嬉しく思います。

この作品のタイトル「今年も彼女が出来なかった」ですが、ちょうどこれを思いついたのも、去年の十二月頃でした。その文の通り、その年、私自身、彼女が出来ませんでした。そんな気持ちからそんなタイトルの作品を書き上げようと思い、作り上げた作品です。

結末は、お読み頂いた通りですけど、ハッピーエンドまでは行かないまでも、まあハッピーかなくらいにしました。現実の恋愛もそうですが、正直恋愛って難しいじゃないですか。だから、そのリアルな感じを描きました。


ところで、初めに皆さんに恋人の有無を訊いたと思います。

この作品はどちらかと言えば、恋人がいない人たち向けですが、恋人がいる方たちでも楽しめたのではないでしょうか。因みに、作者自身、昨年も、現在も恋人はおりません。だから、「今年も彼女ができなかった」なあと同じ気持ちですよ(笑)


ここまで長くなりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

ぜひ感想等頂けると嬉しいです。また、誤字脱字等もございましたら、遠慮なく。どうぞよろしくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 気になる女性が出来ても既にパートナーがいたり、仲良くなった女性へ告白する前に元カレと復縁して振られたり、一つ一つの失恋にリアル感があって切なかったです。 現実でも経験しそうな失恋の連続が心…
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