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藤崎要の徒然なるままに  作者: 藤崎要
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AIのパラドックス

本編と同じタイトルにあえてしたわけですが(笑)私はコレを本編で描くべきか徒然で書くべきか相当悩んだ結果、別々にわけて書くことを選んだのでした。読者のかたにはその意味もわかっていただけるだろうと。


 シロツメクサのしろちゃんはAIを作品の題材にしているだけに、私は巷で言われているAIの可能性と限界というものもわかってるつもりなんですよ。


ネットによって生成AIや加工技術は格段に進化を遂げております。でもいくら進化を遂げたところで元となる素材に問題があるのなら話はまた別なんじゃないですか?ということなんですね。


なぜなら生成するためのその素材もまたAIで作られたものだったり、好みや理想が重ねられてたりするわけだから、生まれるものはあくまでリアルっぽい虚像に過ぎないってことです。


またそれらが幾重にも重なりあうことで、実像からはどんどんかけ離れた虚像がまるで実像であるかのような認識に成り変わるってことなんですよ。これをAIのパラドックスというんですね。


 アニメなんかは元々リアルさを求められてるわけではないので、まぁそういうもんなんですよで許されてる所はあるけども。どうやって排水してるのかわからないエアコンとか、電源のない電化製品とか意味のないシートベルトとかあるあるな感じで(笑)


キャラクターにおいても見た目や性格において理想というフィルターもあるだけにソレは現実的にはどうなんだろう?って所があるじゃないですか。


身体的特徴なんかも専門家がついて(おこな)ってるわけではないので、めちゃくちゃな設定になってようがありえない動きをしてようが大半は流されるものなんですよ。追及したところで誰も得しないからね(笑)


まず主人公ならふられることがない告白とか違和感しかないけども(笑)ツンデレも時代遅れになりつつあるというか、一種の性癖みたいになってるけどね。


まして、理想的なキャラクターと現実を混同する世の中になってたりするじゃないですか?バーチャル的なものにハマるのも現実的な汚い部分は見なくてすむからかえって良いってのもあるだろうし。演じているものとリアルとの違いとを認識しだすとエンターテインメントは成り立たないし、つまらなくなってしまうからね。


ただエンターテインメントとして楽しめてるうちはよくてもリアルに近づいてるぶん錯覚も起こしやすくなっているのも事実かと思われます。


てか、人間心理は「わかっていたはずなのにいつしかそうでなくなる」ものだからね。


経験を重ねがら人間関係を築くための情報だったり精神というものを年相応に得ていかないと現実と自身とがどんどん乖離していくもので、あくまで現実に近いエンターテインメントと実像とでは根本的に別物と言ってもおかしくはないわけだから、たとえ最初は認識できていたとしてもそれを自然であるかのように受け止め続けてしまうといつしか認識できていない人と同じ感覚になってしまってたりするわけですよ。


社会も複雑になってきているというよりはもはや混乱に近い状態だからね(笑)


 例えば女性に年齢を聞くことや、お付き合いしてる相手がいるのか尋ねること自体が一般常識的にデリカシーにかけるわけだけど、その質問はもちろんのこと回答になんの意味を持つのか?ですよね。大半の方が意味がないということを薄々わかってるから普通はいきなり聞くようなことはないんですよ。


でもソレを知らないことにはなにも始まらないって思う人がいるから距離感も何も関係なく尋ねるわけですよ。そもそも、お付き合いしてる人がいない=自分にもチャンスがあるという謎のアルゴリズムは何処からくるんだろうって思うけど(笑)その人にとっては一つの成功パターンになってるのかもしれないけど今の時代では特にありえないですよね。


だいたい関係を結びたいとも思われてない相手にそれらを確認する意味ってないじゃないですか(笑)相手から聞かれてならまだしも。見知らぬ人に家の住所なんて教えられるか?って話。それもいきなりとか恐怖でしかないよ(笑)そんなもんいくらでも誤魔化せるわけだし、当然そんな不審者相手にまともに答えるわけがないよね。


ご想像にお任せしますってことはそこまでの信頼関係にすら無いって言わせてるのと同じ意味で。てか向こうから距離をとってもらってると考えたほうがいいけど。


またそれも、誰かがマニュアル化したものでオリジナリティのかけらもない社交辞令だと思うけどね(笑)


結局そこで得られる情報というのは、デリカシーのない人だとかソレを根拠に都合よく判断をする人だとか、不愉快に思われる心象といった不審者情報を相手方に与えてるだけなんですね。


そこまで実像を変えてるということは、本当の自分とはかけ離れてるということなんですよ。つまり本当の自分はそうじゃないから知られたくないってこと。なのに知ることで距離感を縮められると勘違いしているとなると壁を破壊して土足で踏み荒らすようなものだから嫌がられるのはもちろん人間性を疑われるだけなんですね。


じゃあどうすれば?って。 

私にとってはそんなこと知ったこっちゃないんだけど(笑)あくまで個人的な意見で言うなら【すんなりといかないものは結果的にうまくいかない事が多い】ってことですね。


ご縁とはよく行ったもので、すんなりといくというのは相手も前々からそう感じるところがあるのか、ジタバタする必要がないんですよ。逆に金銭とか駆け引きしなきゃいけないようなのはトラブルのもとって感じで、そう考えるとわかりやすいんじゃないですか(笑)だから、すんなりといく相手に絞れば良いとおもいますワラよ


 しろちゃんが最高峰人工知能たる所以は、しろちゃん自身がリアルを(ライブ)で経験することで自らが情報修正をかけられるところなんですね。名付けて自立歩行型AI搭載人造人間ワラ。もちろん、四葉ちゃんや他の兎型人造人間もベースとなるAIがそうであることは言うまでもなく。


彼らがどのように情報を集積しながら修正していくのか?


現状、虚像に虚像を重ね、進化すればするほど実像からはかけ離れてしまうAIのパラドックスという問題点を解決するために生まれたAIが【シロツメクサ】で、そこにシロウ博士の想いや世界の秘密、しろたんが誕生したことによって広がったAIの新たな可能性。これらは単体では成し得ないことで、ファミリーとして関わることでより洗練されていくわけです。たとえイレギュラーであったとしても。


しろたんは他でもない人間なので、しろちゃんや四葉ちゃんらが、しろたんを育てることになるというのは誰も予想すらしていなかったことなんです。でもそれによってまた新たな転換を迎えることになるんです。もちろん、めでたしめでたし♪ということになるでしょう。


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