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第1話:転生は失敗に終わる

連載していきます!がんばります!

何の前触れもなく、トラックが自分へと向かってくる。


「やばっ!!」


反射的に腕で顔を隠し、目を閉じた。目を開けると、トラックが横転して悲惨な状態になっているのがわかった。


「あれ...無事だ...。」



ことの始まりは、10年くらい前のことーーー



海斗(かいと)!パス!!」


「うおっ!」


友達である『一条(いちじょう)拓也(たくや)』と公園でサッカーの練習をしていた。


「どこに飛ばしてんだよ〜!」


拓也は運動神経がかなり悪い。おかげで今も、変な方に飛んで行ったボールを追いかけている。


「危ない!!」


「へっ...?」


ドンッ!!!




「あれ....ここは?」


「大変短い人生じゃった...。こんな元気な子供がな...。」


気づけば、真っ白な空間にいた。目の前には、かなり神々しい老人が立っていた。


「お主はトラックにはねられて死んだんじゃよ...。」


「え....そんな....。」


自分の不注意で死んでしまったことに驚きを隠せなかった。


「じゃが安心しろ、次の人生はまた別の世界でやり直せばいい。」


「さ、剣と魔法の世界に転生させてやろう。」


「剣と...魔法の世界....?」


自分もゲームをやったことがあるから、ある程度の想像はついた。だが行くとなると、少し不安を感じる。


「次の世界では長く生きれるように、いろんなスキルを付属させてやろう...。」


「スキル...魔法が使えるの...?」


「そうじゃ。お主にはせっかくだから、全属性の魔法を使えるようにしてやろう。」


「へぇー...。」


「よし、じゃあ出発じゃ!」


すると、真上から暖かい光が身体を包むように広がった。俺は、その光に吸い込まれて異世界へと旅立った


ーーーーーはずだった。



目が覚めたら、目の前で拓也が泣いていた。...あれは夢だったのだろうか。


「海斗おおおおぉぉぉ....。」


「...生きてるぞ。」


「生きてるううぅぅぅ....。」


まったく、忙しいやつだ。だが、心配をしてくれたことには少しだけ嬉しかった。


「...夢か...。」


そこから俺が高校一年になるまでは、何事もなかった。


災難が起こり続けるのは、それからだった。

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