表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

No.1 【意味怖】 来てくれ

ついに本格的に意味怖に手を出してしまった……


スコ速でホラデが出ててビビった


数ヶ月前、引越しをした。

引っ越した日の夜、首から下が血塗れの幽霊が刃物を持って出てきた。

驚いたが、幽霊は動きもせずに何かを呟いていて、ただ立ち尽くしている。

すぐに出て行きたかったが、金が無かったのでそのまま住んだ。


幽霊はそれ以降も毎晩出てくる。

ある日、何を呟いているか気になったので、少し近づいて聞いてみた。


「来てくれ……。来てくれ……。来てくれ……」


そいつは空気が抜けるような声で、「来てくれ」を繰り返し呟いていた。


怖くなった私は我慢できなくなり、不動産屋に問い合わせた。

どうやら事故物件だったらしい。

冗談じゃない。

引越し代金を不動産屋に出させて引っ越す事に。


引越し準備が整い、家を出るときにまた幽霊が出てきた。

いつもと同じく、同じ言葉を呟いている。

私は幽霊の声を無視してこう言った。


「私に出来る事は何もない。死後の世界(そっち)に行くことは出来ないんだ」


二度目の引越し後、体調が悪かったので霊能力者に霊視してもらった。

話ではやっぱり取り憑いているのはあの時見た幽霊。幽霊は刃物で自殺しようとして首を切り落とし損ね、出血多量で死んだ男の霊らしい。

頼みを聞いてくれない人を呪うのだそうだ。

そんな事を言われても、死んだ人のところへは行けない。

理不尽な話だ。


今でもあの男の呟きが聞こえてくる気がする。


「きてくれ……。きてくれ……。きてくれ……」



解説はNo.3の後書きで


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ