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2話>>遮り
「だって仕方なくな〜い?」
と、俺に怒鳴られても飄々としている訳の分からん子供が言う。
「神が寝てるのを起こそうとするなんて天罰が当たったんだよ〜。まぁボクが結界を張ってただけなんだけどねぇ」
天罰云々はどうでもいい。
それよりも気になる発言があった。
「お前、いま神って言ったのか…?」
俺の言葉に子供はハッとする。
「あ、自己紹介してなかったね!」
と、いきなり床(床と言えるかはわからないが)に立っていた子供が俺の目線より少し上の方まで浮く。
当然俺はそれを追って首を上に傾ける。
「我は世界神。世界神べルフィディア・リデル・フィラディリアである!我が其方をこちらの世界へ呼んだのには訳が…」
「名前長ぇな。ベルでいいか」
長々と自己紹介を聞く義理もないので言葉を被せて強制的に終わらせる。
「え、いや、ちょっと!!!折角格好つけてるのに遮らないでくんないかなぁ!?」
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