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それでも私はここにいる  作者: 鈴森
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ハルアザヤカニ

私は通う予定の中学の前に来ていた。入学式という看板の前では少し派手なスーツ姿の親と写真を撮る人たちや、私と同じで一人で校内に入っていく人たちもいた。さすがに中学生にもなれば親の対応も様々になるのだろう。


「ご入学おめでとうございます! 掲示板でクラスを確認してまずは教室に向かってください。」


私の名前…あ、か、さ、佐藤里奈、あった。私は三組だった。クラスは全部で五クラスあった。一クラスは大体三十人程度のようだった。

入学から数年前に建て替えられたからか、校内はまだ新しさを残していた。観察も程々に靴箱に自分の靴を入れ上履きに履き替えて、目的の三組に向かった。


三組について後ろからクラスに入ると、そこには既に数名の人たちがいた。前には女性の先生が立っていた。

「自分の番号を確認して、それから黒板に書いてある通りに座って待っててねー。」

先生に言われた通りに教卓の上の出席簿で番号を確認してから指定の席に座った。

自分の机の上には生活指導について書いてあるような冊子、胸につけるよう指定されている名札、その他プリント類が多数あった。


机の上のものを見ていると、少しずつではあるが教室に人が増えてきた。すでに賑やかにしている人たちもいた。多分、同じ小学校で友達同士なのだろう。


私の後ろにも人が座ったようだった。ただ後を振り返りながら挨拶するという難易度の高いことは私にはできなかったので、そのまま座っていた。後ろに座った人も何もしていない様子だったので、少しほっとした。


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