表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも私はここにいる  作者: 鈴森
1/3

プロローグ

二十六歳最後の夜、私は一人で部屋にいた。この六畳の部屋が私のすべてで私自身でもあるような気がする。それほど小さい頃からここにいて、ここで寝て、朝を迎えて起き、帰ってくる場所となっていた。


そして私はここで今を終わりにする。


私が願うことはただ一つ。私の魂がきっと次は、もっと広い世界に自由に好きに羽ばたけますようにと。


この6畳の私の部屋から外に、違うところに帰れますように。


そう思いながら私は用意していた薬を飲み、しばらくしてから七輪のなかの練炭に火をつけた。部屋の扉はすべてビニールテープで隙間を止めていた。きっとよく眠れるだろう。

久しぶりに感じる眠気にまどろみながら私は部屋に置いてあるベッドの上に寝転がった。自分がいつも寝ている場所の気持ちよさから、私はすぐに意識を手放していた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ