第一部エピローグ
「はーい、こっちの朝食ができたので運んでくださーい!」
「わかりました!」
今日も今日とて、威勢の良い声が厨房に鳴り響く。
僕は出来上がった料理を皿に盛り付けると、配膳係を呼びつけて運んでもらいました。
さて、次の料理に取りかからないと。回りとオーダーを確認して、次の動作を予測。
よし、次に行こう。僕は切ってもらった食材を確認して、鍋に入れて炒めていきます。
「ガーンさん! そっちはどうですか!」
「三番と七番はあがったぞ!」
「では次は八番と十番を! アドラさんは!」
「こっちは一番と五番の食材の切り分けが終わった!」
「では二番と四番を! 残りの人は六番と九番の準備!」
「「「はい!」」」
僕の指示の元、厨房にいる人たち全員がきびきびと動いてくれます。
助かるなぁ。傭兵団として回ってた頃は、ほぼ一人で回してたからなぁ。
お城の厨房で、料理人らしいことをすることになるとは……人生何があるかわかりませんね。
そんな考えを抱きながら、僕は次の料理を仕上げていました。
「こっちは終わりです! 運んでください! それとこの料理の配膳を間違えないように! 食べる人の嫌いな食べ物が入ってないものですから!」
「わかりました!」
配膳の人も元気よく返事をして、厨房から出て行きます。
さて、次はあれをして、そしてこれをして……。
次の段取りを考えていたときでした。
「シュリはいるか?」
厨房に入ってきたのは、クウガさんでした。
キョロキョロしてから、僕を見つけると近寄ってきます。
「おったおった。シュリ、ちょいと頼みたいことがあるんやけど」
「それは今じゃないと? ちょっと手が離せないです」
「後でええけど、練兵場に差し入れを頼むわ。鍛えるのはええけど、あいつらすぐにバテてまうからな」
クウガさんは呆れた様子で言いました。
現在、クウガさんは兵士を率いる立場として部下を鍛えている日々です。
本格的に軍の運用が始まれば、ギングスさんと一緒に前線で部下に指示を出す立場になります。が、クウガさん自身が強すぎるので、ほとんどの指示はギングスさん任せになるでしょうけど。
「そういうわけやから、頼んだで」
「わかりました。お昼前で?」
「いや、午後から頼む。今日は夜間行軍も計画しとるからな」
「了解です」
「シュリー? いるっスか?」
今度はテグさんも入ってきました。
「どうしました、テグさん?」
「ん、大した用事じゃないっスよ。仕事終わりに一杯、どうすか?」
「そちらの仕事はどうしたのですか……」
テグさんは現在、クウガさんとは別の兵士の指導をしています。主に治安維持、城の警備を担当する人たちへの指導と統率ですね。
簡単に言うと、テグさんは防衛面を任されているわけでして。うむ、大変だ。
「こっちは優秀な副官がいるっスからね! じゃ、今晩っスよ!」
「じゃあワイの方も頼むわ」
「あ、ちょ」
僕が呼び止める前に、二人とも言ってしまいました。
全く、あの二人は変わりませんねー。多くの部下を持つ身になったとは言え、いきなり責任感のある大人になるのは難しいですか。
それも、あの人たちらしいのですが。僕は苦笑しながら仕事に戻りました。
そこから随分と時間が経ち、朝食を食べに来る人たちの波が落ち着いた頃。
「よーし、みんな休憩!」
「「「うーす」」」
全員疲れ切ったという顔で、机にもたれかかる人が続出。
まあ、疲れるのも当然だよね。毎朝、たくさんの人の料理を作ることになりますから。
ちなみに暇なのは昼。昼は城ではなく外に食べに行く人もいるので、人数は少なくなる。
「じゃあみんなは自由で。僕はお昼の仕込みをしますから」
「え……シュリさんはまだは働くんですか?」
「やらないといけないことが多いですからねぇ」
部下の一人が驚きながら聞いて来たのを、僕はおどけて答えました。
お昼は人が少ないって言っても、それでも来る人は多いので。その準備はしとかないとね。
なのでお昼の仕込みにジャガイモの皮むきでもしようかな、とジャガイモに手を伸ばすと、そのジャガイモを誰かがサッと奪ってしまいました。
「シュリ。いい加減休め。上が休まないと下が休めないだろ」
「そうそう。ここは俺とガーンに任せとけ」
そう言って包丁とジャガイモを手にしたのはガーンさんとアドラさんです。
二人とも、諜報活動や兵士をしていた頃の面影は無く、すっかり厨房仕事が似合う男になりました。
つーか、二人ともガタイが良いのに料理をしてるもんだから、時々驚かれるんですよね。
「え、ちょ」
「コレも練習だ。一応、これでもシュリの下で部下をまとめる立場だからな」
「ジャガイモの皮むきくらい、シュリに追いつかないといけないんだよ」
そう言って作業する二人ですが、すっかり皮むきが上手くなって、するすると皮が綺麗に剥かれていきます。包丁捌きも食材の扱い方も上手になり、僕としても嬉しい限り。
現在二人は僕を厨房のリーダーとした、副リーダー的ポジションに収まっています。
というのも、僕の外見では舐めた態度を取ってくる人もいるんですよ、残った人の中には。そういう人はストライキした人たちと懇意にしていて、今の職場の邪魔をしてやろうって人なのです。
そう言う人たちは、ガーンさんとアドラさんが押さえ込んだり追い出したりしてくれてるので、とても助かったりしてる。できるなら、僕がやらないといけないのですがね。
しかし、二人とも料理が上手くなったよなぁ、としみじみ思います。
最初の頃は包丁で指を切るなんてしょっちゅうあったのに……今では道具の管理から仕込み仕事まで任せられる、頼れる人たちです。
「じゃあお願いしても良いですか?」
「おうおう任せとけ」
「とりあえずここにあるジャガイモ、全部マッシュにしてやる」
「止めろ」
そんなことされたらスープに入れられないじゃないか。
「あのー、シュリは居ますかー?」
落ち着いて休憩している厨房にまたもや誰かがやってきました。
「あら、アーリウスさんじゃないですか」
「はい」
何故か厨房の入り口で立っているアーリウスさんに近づき、口を開きました。
「どうしました? 何かご用でも?」
「いえ、今日は少し起きるのが遅くなってしまったので……今からスープでもいただけませんか?」
「良いですよ。スープとパンなら余ってますから。賄い料理で良ければすぐにでも」
「じゃあそれでお願いします」
そう言ってアーリウスさんは厨房から出ようとしましたが、足下がふらついて壁に手を突きました。
僕は慌ててアーリウスさんの体を支えます。
「だ、大丈夫ですか!?」
「は、はい。心配はありません」
「何か体調でも崩されてるのですか? それならガングレイブさんに報告を……」
「ほ、本当になんでもありません!」
アーリウスさんは叫ぶように言いました。
驚いたよ。いきなり大声を出すんだから。
ですがアーリウスさんは顔を真っ赤にして僕を睨みました。
「ど、どうしました?」
「シュリの気遣いはありがたいのですが……ガングレイブにあんなものを呑ますから、大変でした」
「はい?」
「そのせいで夜更かしですし、上手く歩けません」
?????
………。
……あ、アーリウスさんが内股で歩いていて、壁に手を掛けるほど疲労と寝不足。
ガングレイブさんには蜂蜜酒を渡した。そして今朝も呑んでた。
全てを察した。
「元気、だったんですね」
「こらっ!!」
「すみませんでした! すぐに運びますから!」
アーリウスさんが顔を更に赤くして腰の杖に手をかけたので、急いで厨房に逃げ込みました。
そうか。子供はすぐかな。
そんな不埒なことも考えながら。
アーリウスさんへ朝食を運んだ僕は、休憩がてらトイレに向かっていました。
アーリウスさんにはスケベ野郎と罵られましたが、ご褒美ですとかそんなわけない。ただただ自分の下劣さに謝罪するばかりでした。
さて、そんな僕ですが廊下に立ち止まって戸惑っているところです。
何故かって? それはね。
「ふぅー……」
廊下にうつぶせになって寝ているガングレイブさんがいるからですよ。
ガングレイブさんはこの領地の長となったので、引き継ぎや仕事で忙殺されているはず。
それなのに、なぜここで寝ている?
「どうしましたガングレイブさん」
「どうもしねぇ。廊下の冷たさに癒やされてるだけだ」
それを人は変人と呼ぶ。
その言葉を飲み込んで、僕はガングレイブさんの体を揺すりました。
「ほら、廊下の汚れが体に付きますから、まずは立ちましょ? ね?」
「嫌だ! もう少し癒やされるんだ!」
「じゃあ癒やされてろよ」
こんなめんどくさい駄々のこね方、初めて見たわ。付き合ってらんねぇ。
なのでガングレイブさんの横を通り過ぎてトイレに向かおうとした僕ですが、その足が動かなくなりました。
下を見ると、ガングレイブさんが僕の右足首を鷲掴みにしてました。
「お前は俺が心配じゃないのか!」
「頭の心配ならしますがね。……それで? 詳しくは何があったんですか?」
付き合ってらんないけど、ほっといたらほっといたでめんどくさくなるの止めてくださいよ……。ほんとにめんどくさいなぁ。
仕方がないので、僕は立ち止まってガングレイブさんを仰向けにしました。
その下の顔は、すっかり疲れ切って隈ができてる。
「疲れたんだ」
「はい」
「傭兵団の運営とはまた違う、あれこれが大変なんだよ」
「そうですね」
上手い返しが思いつかないので、とりあえず相づちは返しておく。
「良し! これで弱音は吐き尽くした! また頑張るか!」
ですが、すぐにガングレイブさんは生気を取り戻し、立ち上がりました。
え? この数分間の寸劇は何だったの?
「頑張ってください」
だけどそんなことも言えないので、飲み込んで励ますことしかできませんでした。
「応とも。これからだ……これからだからな」
そう言ってガングレイブさんは両肩を回して気合いを入れていました。
部下のストライキ、反抗勢力、領民からの評価……悪感情を一身に受けるガングレイブさん。なるほど、確かにこれは仕事以上に疲れますよね。
その評価を覆していかなければならない。
だから、せめて支えられる部分は支えよう。
「これからですよ。お腹が空いたら帰ってくるとよろしい。美味しいご飯が待ってますよ」
「おう。楽しみにしてる」
ガングレイブさんはそう答えると、自分の部屋へと帰っていきました。
その後ろ姿の力強さを見て、僕は安心する。
まだ大丈夫。大丈夫じゃなくなったら、愚痴を聞くだけでもしよう。
僕はそんなことを考えながら、改めてトイレへと向かいました。
さて、朝食を作ったのはよろしいのですが、実は食堂に来て食事をしないめんどくさがりがこの城に一人、居ます。
その人に食事を届けようと、厨房に戻った僕はトレーに朝食を乗せて運んでいました。
「お、シュリか」
「シュリくんおはよー」
階段を上った先に、エクレスさんとギングスさんの姿がありました。二人とも、何か談笑しながら廊下を歩いていたようです。
この二人のこの様子、実は昔からエクレスさんたちの事を知ってる人から言わせると、衝撃的だそうです。
まあどっちが領主になるかで争っていた人たちだからね。仕方ないよ。
「おはようございます。……お二人とも、これからお仕事で?」
「まあな。俺様はこれから、クウガと軍事に関する相談だ」
「ボクは仕事を終わらせて、シュリくんの所にでも行こうかなーってね」
エクレスさんはそう言うと、ボクの隣に立って笑みを浮かべました。
「僕はまだ仕事中なのですが……え? もう終わらせた?」
「そうだよ? 内政はほとんどガングレイブに引き継いだからね。ボクのやる事なんて、もう少ないもんさ」
「そうなんですか? ギングスさん」
確かに、エクレスさんは今では普通に生きてます。無理に男装して次期領主のふりをしなくても良くなった。仕事だって、今では相当減らしていると、ガングレイブさんたちから聞いたことがあります。
そうか……エクレスさんは自由になって、楽しそうに生きてるんだな。良かった。今でも癖で男装しているけど、どっちかというと中性的だから良く似合ってるし、本人の好みだから口を挟むことでもなし。
ですが、僕がそれを聞くとギングスさんは苦い顔をしました。
「……前より減ったけど、今でも姉貴の仕事量はおかしいからな」
「は?」
「頭と手際が良いから、さっさと終わらせてるだけなんだよ。普通だったら夕方までかかってらぁ」
「嘘でしょ?」
僕は驚いた顔でエクレスさんに聞きましたが、エクレスさんは照れたように笑いました。
「そんなことないよー! ボクだって仕事の限度くらい知ってるもん! 前よりも格段に減って、楽して仕事してるだけさ! まあシュリくんから凄いって言われると、悪い気はしないけどね! えへへ!」
「凄いですけど、凄いとまではまだ……」
言ってません、と言おうとしましたが、その前に誰かが僕の肩に手を置きました。
そちらを見ると、疲れた顔をしたギングスさんは首を横に、神妙な顔で振りました。
下手なことは言うな、と。
「やってることなんて収支報告書に目を通して不正を確認、子飼いの諜報から報告を聞いて、城内の備蓄と財政管理、税の管理とか土地の権利関係所の更新とか……」
「それ、減ってるんです?」
僕がそれをギングスさんに聞いたら、首を横に振りました。
「確かに減ったけど、普通の人間がこなせる量じゃねぇから」
「ですよね」
「姉貴がとりわけ、内政に才能があるって話だからな。真に受けるなよ」
「うす」
やっぱりこの人は才女だったんだなぁ……と感嘆するばかり。
「んじゃ、僕はこれを届けなければならないので」
「おう、呼び止めて悪かったな」
「えー? ボクとお話してくれないのかい?」
く、エクレスさんがあざとく聞いてきやがる……! 思わず可愛いと思ってしまったじゃないか!
というのは置いといて。
「まだ仕事中なので」
「仕方ないなぁ。じゃあ後でね!」
「シュリ、昼飯は頼むぞ」
「了解です」
エクレスさんとギングスさんはそのまま階段を降りて行きました。
姉弟仲良くする姿か……二人が仲違いする原因もなくなったことだし、当然なのでしょうね。
でも、なんだか安心するな。
さて、朝食を運びますか。僕は廊下を歩き、目的地に向かいました。
部屋の前から、異臭がした。
僕は目的の部屋の前に立ってノックをしようとしたところ、なんとも言えない悪臭がしたので動きを止めました。
なんだ? この臭い。まるでアスファルトが太陽の光で焼けたところに、雨が降ってきたみたいな……?
「大丈夫ですか、リルさん?」
思わず心配になって、僕は部屋に入りました。
そこには、いろんな実験機材が設置されている部屋です。
ここを本拠地として、城に研究室と開発室を無理矢理作り、陣取ってしまっているお方の部屋です。
その部屋の真ん中で、件の人物が倒れていた。
「ちょ、リルさん!?」
なんと、リルさんが床に倒れていたのです。
この部屋は傭兵団の工兵部隊だった人たちと、城に元からいた魔工を使える人たちによって設置された部屋なのです。
結構広い部屋を占拠し、あらゆる実験機材とかをぶち込み、城の中でも“開けずの部屋”にしちゃったのですよ。
開かずじゃないですよ、開けずの部屋です。深く関わってはならんという部屋です。
何故かって? こんな風に異臭がしたり研究員が床で寝てたり、通りがかった人を実験のサンプルにしちゃうからです。
「どうしました、リルさん?!」
「うぅ……しゅ、シュリ?」
リルさんは薄く目を開けて、僕を確認しました。
「あ、アレを……」
「わかりました。ハンバーグですね。どうぞ」
全てわかってるので、僕はトレーに乗せていた料理……ハンバーグとスープとパンを差し出しました。
「ありがたい!」
リルさんは一瞬で覚醒すると、それらに食らいつきました。それこそ貪るように。
もうちょっと行儀良く食べて欲しいけど、嬉しそうに美味しそうにハンバーグを食べるリルさんを見ると、何も言えなくなってしまう。
そう、リルさんはただお腹を空かせていただけでした。
これが毎回なのだから、僕も苦笑するしかありません。
要するにリルさんは、自分が夢見た城内の実験室にテンションが上がり、日夜新しい魔工道具の開発に専念しているのです。
それも度が過ぎてるけどね。
「むふー。ごちそうさまでした」
あっという間にリルさんは料理を平らげてしまいました。早いよ。
「美味しかった。ありがとう」
「いえいえ。……今日はなんの研究をしてたんですか?」
僕がそれを聞くと、リルさんは目を輝かせながら、前のめりになりました。
「今日はね! というか昨日は、新しい工作道具を考えてた!」
「ほう、どんなもので?」
「簡単に地面が掘れたりする道具! コレ!」
え? ユンボとか作ったの?
と思ったら、リルさんが出してきたのはただのスコップでした。
「ただの鋤ですよね?」
「違う! これの刃先にはある仕掛けが施されている! 地面と設置した瞬間、超高速に振動して地面を緩くし、掘りやすくしたもの!」
「ほう」
「それだけではなく、掬った泥とかを刃先から少し浮かせる仕掛けを施し、重さを軽減している!」
凄い、純粋に凄い。
「つまり、掘りやすくて耕しやすい鋤、と」
「その通り! 次にこれなんか……」
と、次から次へと開発した魔工道具を紹介してきました。
どれもこれも、なかなかに考えられた作りをしています。便利なもんだなぁ、と純粋に思いましたから。
一通りの紹介が終わったので、リルさんは落ち着いてきました。
「と、こんな感じに考えてた……正直に言うと楽しい」
「楽しい?」
リルさんは笑顔を浮かべて言いました。
「昔だったら考えられなかった。傭兵団としてあちこちへ旅していた頃は、こんな風に人のためになる道具を開発する余裕も、そんなになかったから」
「そう、ですね」
「だから、シュリ。ありがとう」
ありがとう?
「ありがとう、とは?」
「シュリがいたから、ここにいる。こうして好きなことができる。シュリのおかげだから」
僕のおかげ、ねぇ。
それは違うよ。
「いや、皆さんの力あってのものです」
「でも……いや、止めた」
リルさんは困ったような笑みを浮かべて言いました。
「シュリは謙遜すると止まらないから。ここまでにする」
「そうですか。……おっと、では僕はもう行きますね」
「待って」
僕がトレーを持って出ていこうとすると、リルさんが呼び止めました。
振り返ると、リルさんは楽しそうに笑いながら言います。
「シュリは今、楽しい?」
……全く、卑怯な質問をする。
「もちろん。とっても楽しいですよ」
楽しくないわけがない。
ガングレイブさんに出会ったから、僕は楽しい日々を送っている。
楽な道ではないが、それでも楽しい。
これからもきっと、そんな日々が続く。
「楽しいです。とってもね」
だから、これからもみんなと一緒にいよう。
この世界で生きることを誓ったあの日から。
僕の故郷は、ここになったのだから。